【読書メモ】図解力を10倍高める本
- 作者: 中山真敬,佐藤正人
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2015/02/02
- メディア: 単行本
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設計書やプレゼン資料を作る時に図を入れることはとても重要だが、これが意外と時間がかかる。本書は図解の重要性を説明するとともに、コツさえつかめば誰でも分かりやすい図が書けるとして、そのテクニックを紹介している。線を1本引いたり図の配置を工夫するだけで、複雑な事象も直感的にイメージしやすくなる。重要なのは細かい表現力ではなくイメージしやすい「図解」なのである。
今回紹介するテーマとは直接関係無いが、ホワイトボードを左上から書き始める人が多いが、真ん中から外に向かって書き始めるほうが図解を作りながらディスカッションできて良いという話はなるほどと感じた。
図解力を高めること
できる人ほど絵や図解を良く使い、それによって説得力が高まる。ただしネットの画像は著作権などの問題があり注意が必要。探すと意外と時間がかかるので、自分で図示できることによる効果は大きい。
作図テクニック
ExcelやPowerPointなどで図形を書いて図解力を高めるテクニックが紹介されている。紹介されているテクニックに従って実際にいくつか図を書いてみた。
男性・女性
3種類の図形を組み合わせただけだが、確かにすぐにイメージできる。青と赤などで色付けすればさらに分かりやすくなりそう。
歩く・走る
足の部分を少し変えただけで走っているように見える。本書ではもっと早く走ったり、ジャンプする表現も紹介されている。
パソコン・ノートパソコン
四角と線だけで表現できてしまった。他にもマウスやUSBメモリ、スマホなども意外と簡単に表現できてしまうようだ。
日本
ここでは四角を回転させるテクニックを使ったが、部品の種類は四角とL字型の2種類のみ。これだけで日本地図が書けるというのは個人的には衝撃。
庭付き一戸建て(の家の部分)
最後に応用編。これも四角系の部品と回転、白黒の濃淡を使っただけで家のイメージがしっかり表現できた。ここまで書けるとちゃんとしたイラストっぽい。見本では庭も表現されていたがひとまず家だけで満足できたので終了。
まとめ
本書の一番最後に日本庭園と入社式という図が紹介されているが、これがもう職人芸みたいになっており、とても真似できる気がしなかった。ただ、丸や四角と直線を組み合わせて太さや色の濃淡を加えるだけで、ずいぶんイメージしやすい図になる事は実感できた。
シンプルにまとめられることがシステム設計力でも重要であったりするが、図解においても表現したいものの特徴を理解してシンプルに図で表現することが重要なのだろうと感じた。