【読書メモ】教える技術
- 作者: 石田淳
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2011/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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マネジメント分野でよく取り上げられる行動分析学を元にした部下や後輩を「教える」技術についての本。すぐに現場に適用できるようにわかりやすくまとめられており、あっという間に読むことができた。特に重要と感じたキーワードをピックアップし、ネットの情報と合わせてまとめてみた。
行動科学マネジメント
- 行動分析学に基づくマネジメント・メソッド
- その人の「行動」に目を向けてマネジメントする
「教える」とは?
相手から "望ましい行動" を引き出す行為
- できていない行動ができるようにする
- 間違った行動を正しい行動へ変える
⇒成長を心から望むなら仕事の結果だけに注目するのではなく、仕事ぶり(行動)を認める。
現場の人間同士のコミュニケーションが重要
- コミュニケーションが多いほど離職率は低い
- いきなり仕事の話をせずにプライベートの話をして土台をつくる
- 誰と、いつ、どんな話をしたかを記録する
MORSの法則
- Measured=計測できる
- Observable=観察できる
- Reliable=信頼できる
- Spesific=明確化されている
4つの条件を満たしていないものは行動ではない
指示や指導はできるだけ明確かつ具体的に表現して行動に置き換えていく。
ABCモデル
- Antecedent:先行条件(行動の直前の環境)
- Behavior:行動(行動・発言・ふるまい)
- Consequence:結果(行動した直後に起きた環境の変化)⇒得られた結果が望ましいものであればAに戻って繰り返す
ABCの因果関係をコントロールする(ほめる・認める)ほうが効果的。
行動に焦点を当てて、やったことをきちんと認める。しっかりほめる。
プロンプトとフェイディング
- プロンプト:ある行動が起きやすいように補助してあげる
- フェイディング:目的を達するために補助を外す作業
プロンプトとフェイディングを使い分けてABCモデルを使い行動を評価していくことが継続的な強化につながる。
90/20/8法則
研修・セミナーの質を高める進め方の法則。本格的な研修では確かにこのような法則で進められているケースが多いように感じる。
- 研修は90分以上連続して続けない
- 20分ごとに変化を与える
- 8分ごとに参加者を参画させる
まとめ
行動分析学を元にしたマネジメントの書籍は数多あるがこの書籍はその内容を実務に適用しやすく噛み砕いた内容になっている。部下を持つリーダーに向けて書かれているがこれからリーダーを目指してメンバーを指導する人にも現場で活用できるヒントがちりばめられているように思えた。