【読書メモ】仕事は楽しいかね?
- 作者: デイル・ドーテン
- 出版社/メーカー: きこ書房
- 発売日: 2015/01/20
- メディア: Kindle版
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Amazon Primeの読み放題対象になっていたので読んでみた。初版は10年以上前なので改めてまとめるまでもなさそうではあるが、せっかくなので要点だけまとめておきます。
読んでみた感想としては最近色々なところで言われている高速にPDCAを回すことの重要性を物語風にわかりやすく説明しているという印象。後半に出てくる3つのリストを使うことは、PDCAを回すための1つの手法だと思うが、3つに分けてリスト化することが重要で、やみくもに色々試すのではなくPlanやCheckをしっかり行ってPDCAを回すことにつながると考えられる。継続的にもっと良い状態を目指す点はスクラムの考え方に近いものもあり、発想自体はふりかえりやスクラムマスターの活動にも応用できそうに感じた。
明日は今日と違う自分になる
多くの人は人生のある時点で目標を変えて成功している。5年後にどうなりたいか目標を設定しても思い通りにはならない。
今日の目標は明日のマンネリ
であり、目標を立てるとすれば
明日は今日と違う自分になる
である。
遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る
毎日、違う自分になるためには”試すこと”を続けなければならない。多くの成功は試行錯誤を繰り返し偶然の発見によって生まれた。
注意さえ払い始めたら、目にできるありとあらゆるところに偶然が転がっている
試してみることに失敗はない
成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ。
世の中は目標が達成されるまで待ってくれない。競争相手もどんどん変わっていくため、成功を研究しても成功は生まれない。たえず”試し”続けることが必要。
完璧とは、”ダメになる過程の第一段階”
”適切な時” とか ”完璧な機会” なんてものはない
他人を凌ぎたいならその場でただちに始める。
完璧だと決め込んだ時点でそれ以上良くならずライバルに追い抜かれるのをただ待つだけになる。
3つのリスト
明日は今日と違う自分になるために、次の3つのリストを作成する(説明の都合上、書籍とは順番を変えます)。 3つのリストは目につきやすいところに置いて、常に見直す。
1. 仕事に関してイライラすることや問題点
困難というのは、一つひとつが実地演習を始める合図だ。
つまり問題点に向き合うことで何かを試してみることの機会を得る。
試すことは簡単だが、変えるのは難しい
立派なビジョンや目標を設定するのではなく、目の前の問題に取り組んで何かを変えようと努力することで成功は得られる。
2. 仕事に関してやっているすべてのこと
古いアイデアを見直すことで活用できるアイデアはあちこちにあり、どんなものでも活用できる。そのため今やっていることを詳細にすべてリストアップしていけばその中から新しいアイデアを生み出すことができる。
3. 仕事上でやったミス
失敗の中を深く突き進むと、反対側に出るよ。”失敗にあらず” にね
失敗も問題点が大きくなったものにすぎないため、しっかり取り組めばその先に新しく試すことが見つかる。しかし、大きくなった問題点は責任や怒りなどの感情は横に置いてしっかり調べなければならないため、時間をおいてもう一度取り組んだほうが良い。
ほかの2つのリストに取り組んで、それからこのリストに戻る
そのため仕事上のミスは他の2つのリストとは分けてリストアップしておき、時間をおいてから最後に取り組む。
”試すこと”に喜びを見い出す
- アイデアをいっぱい持つこと
- ありとあらゆることをやってみること
- 明日は今日と違う自分になること