【勉強会メモ】越境し、現場を前進させるための人の巻き込み方
- 日時:2018-01-22(月)19:30 - 21:30
- 場所:TIS株式会社 大阪本社
今回のテーマは「越境」。人を巻き込んで現場を改善してきた方々の話でした。何かをやる時に、組織や体制の枠を超えて現場をより良くするためのヒントやアイデア、そもそも巻き込むことの意味や必要性について、そして周囲を巻き込んだコミュニティの仕組みづくりや運営についてと、三者三様の観点のセッションでそれぞれ参考になった。
発表の中でもみなさんが言われているように越境して人を巻き込むのは簡単ではない。しかし巻き込めないのは周囲のせいではないのも事実で、改めてそれを認識して粘り強くアイデアを試したり仕組みや運営づくりをしていくことが大切だと感じた。
周りを巻き込みながら歩んできた現場コーチの話
スピーカー: @yohhatu
人を巻き込むためのアイデア
- 越境して「正しいものを正しくつくる現場」を増やす
- 「人を巻き込む」ということ
そのためのアイデア
※参考
Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン
- 作者: Mary Lynn Manns,Linda Rising,川口恭伸,木村卓央,高江洲睦,高橋一貴,中込大祐,安井力,山口鉄平,角征典
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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印象に残っているパターン
- 協力を求める(6)
- 2人最強説
- 発信していれば助けてくれる人はいる
- やってみる(17)
- ドッグフーディング
- 知るとやるでは学びの質が違う
- 説得力が違う
- 適切な時期(23)
- 相手が欲しいと思う時を見計らう
- 相手が受け入れる状態か?
- 引くことも大事
- 勉強会(25)
- 全員が参加者
- それぞれの知見や体験を持ち寄る
- 実験すること
- 経営層の支持(28)
- チームの外に広めていくには必要
- 経営層の視座、見えているもの、関心事を知る
現場コーチとしてどういうことが必要か
- 小さな成功(2)
- ステップバイステップ(3)
まずは自分、それから隣の同僚、自分のチームへ
⇒朝会、カンバン、ふりかえり、ニコニコカレンダーなど
- メンター(37)
- 自分たちのリソースの外に頼るという発想が少ない
- 巨人の肩に乗る、高速道路を使う
- お試し期間(47)
- 実験してみる
- 小さく始める
- いつでも戻れるように
大事なこと
- 目的に忠誠を誓う
- 自分だけじゃなくてプロジェクトなどの全体の目的がどうなるかを考えて動く
- ガッツとパッション
- 情熱と冷静のバランス
巻き込まなくても良いんだよ
スピーカー: @papanda
www.slideshare.net
私の越境の話
周りを巻き込まなくてもいい
- 巻き込むのが大変なら巻き込まなくてもいい
- 先に巻き込むことを考えると不安や億劫になって前に進めなくなる
- 誰かいないと本当に先にいけないの?
- 最後のexcuseにしていないか?
- 正しい物差しで測る
- どれだけ巻き込んだかが本当に一番測るべき指標なのか?
- 自分の企ての進捗を正しく計測できる物差しを持とう
- 越境すると見える風景が変わる
- 自分の振る舞いが常に問いただされる⇒物差しが変わる
- 自分をひたすら尖らせる
- 目的を果たすために必要なことのみに集中する⇒目的を知っているのは自分しかいない
- 越境=引力
- 全体をありたい方向へ引張る力
- 先に自分が飛び込むことで生まれる
人は巻き込めないもの
- 巻き込めないのは周囲のせいではない
- 本当に周囲と共有すべきWhyだった?
- 自分のWhyに周囲が共感しなかったということ
- 信頼貯金の問題?
- 周囲と共有できるWhyならば貯金は必ずしも必要ではない
- (ただし負債があったら逆境)
それでも巻き込みたい
- 人は巻き込むのではなくて巻き込まれるもの
- 自分の思いを伝える人は自分以外には居ないと考える
- 門を用意する
- 分かりやすい入り口(接点)が必要
- Give and Give
- 自分ができることで必要なことは全て引き受ける。
- 人もどのくらいやるべきという感覚⇒Whyが自分のものになっていない
- やめない
- 進捗とともに周囲を巻き込む
- 少しずつ広げていく
- 時間はかかる
- 少なくともゼロにしないこと
- やめる時は自分のWhyが無くなった時
他人を周回遅れにしろ
- 上手くいかない、巻き込めない、それでも良い
- 越境は上手くいかない
- 簡単にいかないから誰もやらない
- 越境によって得られるものは大きい
- 失うものより得るもののほうが大きい
- まだ誰も手にしていない経験
- 経験とは行動を起こした人への唯一の報酬
- 他人を周回遅れにしろ
- 早く行くなら一人で
- 遠くへ行くなら皆と
⇒早く遠くへ行きたいなら?
- できる限り早く一人で進めば良い
- 2周め3週目で誰かと出会えたらもっと遠くへ行ける
コミュニティで広げる、現場を前進させる”巻き込み”の輪
スピーカー: @kimumusan
社内有志のコミュニティを発起
- 34名がコミュニティーメンバーに参加
- 毎週のランチ会とグループウェア
- 勉強会、読書会
なぜ巻き込み続けるのか
- 課題の解決がわからない
- 解決できるものはあるけど課題がある場所はわからない
⇒足りない何かを知る
- 30点の解決策よりも90点の解決策があるかもしれない
⇒足りないことに気づける状態をつくる
いつも集まれる場所をつくる
コミュニティは単発で終わらない
- 定期開催
- オンラインでつながる
なんでいつもが大事? 即時性…課題、解決、実現が早く広がる 継続性…活動がつながる
内と外の間に線を引く
⇒内の安全性を確保して外へしっかり発信する
目的や手段を共有する、見直す
仕組みをつくる、役割を分け合う
仕組み化
- 定期開催
- ローテーション(発表や進行)
- 手引
- ツールと運用ルール
自己組織化
- 休眠宣言…復帰予定を同時に宣言する
- 更新制度…継続宣言してもらう