【勉強会メモ】匠の冬まつり2018 in 関西
- 日時:2018/02/02(金) 17:00 〜 21:00
- 場所:アットビジネスセンター大阪梅田(西梅田MIDビル)
匠メソッド のイベントが関西初開催。匠メソッドはアジャイル系の勉強会でキーワード的には把握しているものの、詳細は知らないまま参加。今回も19時からの第二部から出席したため時間的に匠メソッドの詳細はあまり理解できていません。
匠Method: 〜新たな価値観でプロジェクトをデザインするために〜
- 作者: 萩本順三
- 出版社/メーカー: 匠BusinessPlace出版
- 発売日: 2016/12/24
- メディア: Kindle版
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基調講演の平鍋さんのセッションは匠メソッドに関わらずアジャイル開発の中で設計にどう向き合うかという話で、ドメイン駆動設計や現場で役立つシステム設計の原則などの書籍も引用されていました。
現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法
- 作者: 増田亨
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/07/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: Eric Evans
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/11/20
- メディア: Kindle版
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匠メソッドはこれらの設計手法も取り入れることができるアジャイル時代における設計のフレームワークです。
後半のパネルディスカッションではモデリングが果たすべき役割について対話されました。匠メソッドは新しい価値を創造するソフトウェア開発の場面で、言語化されていない価値に着目し対話を重ねて可視化していくうえで活用できそうです。
匠メソッドについては書籍も販売されているが、匠道場や匠塾というコミュニティもあり、今後は関西でも勉強会が開催される予定とのこと。
アジャイル時代のモデリング
平鍋 健児さん
ミッション・リスク分割型ビジネスとWF型開発
リリースまで半年から3年
- 作る側:書いたとおり作りました
- 発注側:行間を読んで欲しい
ビジネスとITの間で完全に関係が切れる
⇒アジャイルの必要性に気づいた
- なるべく早く動くものを作って使う人と対話をすることが重要
- フィードバックをもらって早く修正する
ニーズが先かシーズが先か
- 鶏が先か卵が先か?
- 生物学的にはその間があった
⇒小さいものから作る(MVP)
- 顧客開発
- 製品開発
↑をひとつのループに入れる
⇒作ってデータをとって測定し、学習をする
リーンスタートアップ⇒ビジネス側から強く表現されたもの
アジャイルは3週目
- 1周目:エンジニア側からどうすれば良いものが作れるか
- 2周目:リーンスタートアップ…ビジネス側から少人数で作っていく
- シリコンバレーから発生
- スタートアップがエンジニアを雇用して作り始めた
- 3周目:大企業がどうやって取り入れるか
- 真似てもダメ⇒社内のスタートアップでやり始めた
GEのデジタル化
シリコンバレーで小さなスタートアップから始めて大きくなった企業が他の小さなスタートアップを買って成長するやりかたを社内でやり始めた
- 複雑で中央集権型の官僚主義は時代遅れ
- 営業であっても経理であっても運用であってもプログラマーであるかないかは別にしてコーディングを知るべき
- ソフトウェア開発が工場ではなくイノベーターとして使われる
- 従来型:組織の壁で壮大な伝言ゲーム構造
- アジャイル型:組織横断一体チーム
ビジネスIT部門としてIT部門が組織に入り込んで取り組む会社がでてきている
スクラム開発
- POが決めてSMと開発Tが作ってPOがリリース判断
- 開発中心のフロー
ビジネス側がこの仕組をどう作るか(どう作るかの流れをどう作るか)
- リーンキャンバス
- ペルソナ
- カスタマージャーニー
- サービスブループリント
- デザインシンキング
アジャイル時代のモデリング
www.slideshare.net
- BDUF(Big Design Upfront)
- 紙の上に作る成果物はダメ
- NDUF(No Design Upfront)
- デザインしない成果物もダメ
- ENUF(Enough Design Upfront)
- その間のバランス良い成果物を目指す
モデルの必要性
- 人間はイメージのほうが概要をうまく掴むことができる
- 右脳を使って感覚的に掴む
- 開発者は自分がやっている仕事は全体のどういう部分なのかを知りたい
重要なドキュメントだけ残すそれ以外はコードやテストに反映されたら捨てるという考え方
Keep(残すもの)
Temps(捨てるもの)
- ホワイトボードに書くだけ
Scaling
パネルディスカッション
モデリングがこれから果たすべき役割とは?
- あなたにとってのモデリングとは?
- フォーカスするための道具
- モデルは抽象化するもの
- 考えたい問題にフォーカスするためにいらないものをいかに捨てれるか
- 本質をみんなで共有するための道具
- 何のためにどういうものを作るかを決めるための成果物
- 何かするための思考
- シンプルに書く
- フォーカスするための道具
- モデリングをうまくやっていくコツ
- みんなで考える
- 時間かかるけどその後うまくいく
- 新人に教える時はいかにたくさん書いて見せ合うか
- 誰かが指でモデルを指している環境が理想
- 書いて配っても意味がない
- 誰かが立ち上がって指で指して説明し始めると良い状態
- 立ってみんなで議論しはじめると良い
- いきなりツールでまとめ始めるのは×
- 上手い人のモデルを見る
- ビジネスの本質を見る
- ビューポイントを見抜く
- 最初はイライラしそう
- あまり文法的なものは教えないほうが良い
- 良いモデルは説明しなくても読める
- AIの普及がモデリング業界にどういう影響を与えるか
- 集まってきたデータをみながらインスタンスベースの判断をしていく
- ビックデータ⇒偶発的な発見⇒仮説が大切
- アジャイルでも仮説は大切
- 価値分析モデルにおいてステークホルダーごとの価値感をどうやって見極めるか
- エンジニアが1つ1つの価値が何が嬉しいかをディスカッションする
- あるモデルが思ってもみなかったところで使えることがある⇒AIにマッチングできるかも
- 価値…ストーリーを作る⇒AIにはできない
- アジャイルは人で、リーンスタートアップはサイエンス的なもの
- 心や熱意がこもった言葉が必要
- やっぱり議論が必要でしょ?という議論のためにAIをうまく使いたい
- モデリングの難しさ
- 文脈とコンテキスト…集まる人によって使う言葉の意味が違う
- 文脈はモデルにしにくい
- 相手がそのモデルを知らない事が多い
- 初めて使う時はそれを使う良さを伝えないといけない
- システム作り変えようとしても作り変える前のモデルの思考が抜けない
- 匠メソッドのいろいろなモデルを行き来することが必要
- ないものを作る時のモデルは気持ち悪さがあるがそれに慣れることが必要
- 文脈とコンテキスト…集まる人によって使う言葉の意味が違う
- 匠メソッドをこれから学ぼうとしている人に伝えたいこと
- モデルを書いてやってみる
- 会社の中で求められていることをやってみる
- お客さんと一緒に考えながらやっていきたい
- それを感じられるツール
- 本を読んでみる
- 勉強会に出る
- 匠メソッドはアートなのかサイエンスなのか⇒咀嚼して筋肉質として伝える
- 若者に広めていくためにどうアプローチしていくか