【勉強会メモ】関西Javaエンジニアの会(関ジャバ) '18 2月度
- 日時:2018/02/19(月) 19:30 〜 21:00
- 場所:株式会社ロックオン大阪本社
今年最初の関ジャバは何かと話題のJavaの新しいリリースサイクルの話題からでした。色々話題になっているので断片的には情報は得ていたものの、改めて情報を整理できたのは良かったです。まだ流動的な部分もある状況ですが一度おさらいする意味でちょうど良い機会でした。Java10以降の状況についてもScalaやKotlinのようなモダンな言語の良いとろこを吸収していく動きは感じていましたが、改めてコードを交えて解説されると説得力があります。初めてJavaを書いた時からすると、これがJavaなのかというくらい変わってきた印象はあります。
後半はWeb+DB Pressで連載している「Javaの新定石」の執筆者ご自身によるお話でした。毎号読ませて頂いていますが、現場特化型とのコンセプトの通り業務での活用をイメージしやすい内容で参考にさせてもらっていました。特にSelenideの記事がちょうど仕事で使っていてタイムリーな内容だったことを覚えています。次号で最終回とのことで少し寂しさはありますが2年間お疲れ様でした。今後はJavaのリリースサイクルに合わせて半年サイクルで連載を…いえ、本当にお疲れ様でした。
Java 10以降のJavaリリース
@jyukutyo さん
- Java9 2017/9/21リリース
- Java10 2018/3/20(あと1ヶ月後)
Javaのリリースサイクル
- 半年ごとに必ずリリース
- 3ヶ月ごとにメンテナンス/セキュリティリリース
- サポートは基本的に半年(次のリリースまで)
- 無償版のOracle JDKはなくなる
- OpenJDKビルドが代わりになる
- ライセンスはGPL(クラスパス例外付きGPLv2)
Oracle JDKとOpen JDK
- 機能的な差はない
- 商用機能はOpenJDKに統合される
統合される機能
AppCDSはJava10に統合済み、残りは11以降
サポートについて
半年ごとにバージョンアップしないといけないか? ⇒No
OpenJDKにもLTSがある
- Devoxx
- Jfokus
Java8の公式アップデートは2019年1月まで
⇒LTS(Java11)がでてから4ヶ月
時期を考えると
8⇒11
というのが良さそう
新しいリリースモデルへのよくある誤解
LTSではないリリースは実験的リリース?
- 本物のリリース
各リリースは過去の各リリースのように破壊的?
- イテレーティブになっただけ
古い機能は予告から3年後に削除?
- 半年後に消える可能性もある
更新が頻繁でないシステムならLTSでないリリースは無視して良い?
- 3年単位だとメジャーバージョンを6回はさむのでそれなりに大変
LTSでないリリースはアップデートが2回しかない?
- 「最低」2回
LTSリリースは3年以上サポートされない?
- 「最低」3年
今後のJavaについて
Java10に入る機能
Java11以降
Amberについて
お作法を少なく
var
- データクラス
- recordと書くだけ
- Kotlinの
data
、Scalaのcase
に近い感じ
- 式としてのswitch
- sealed型
- パターンマッチ
※メモ
このあたりが参考になりそう
Javaの新定石
@irof さん
- Java+DB Pressで連載12回
- 次号で最終回
- ちょうど2年
コンセプト
- 現場特化
- 自分たちが実際にやっていることを書く
対象読者
- ある程度の経験
- モダンなことに興味ある
Java6⇒8のマイグレーションの話
- Project Coin
- NIO.2
- Project Lambda
マルチスレッドGCとの付き合い方
- わかったうえで安易に近づくな
- 今同じことをSpring Bootで書いても多分大差ない
※JavaEE の新名称に投票しよう
AssertJ
Java8の日付時刻操作
- Local系
- 現場で悩む「変換」
Gradleビルド環境
Optional/Stream
- 「最高」ではなく「やめとけ」と「注意しろ」
- 適材適所
Selenide
- システムテスト自動化標準ガイドにも触れている
Thymeleaf
- ナチュラルテンプレートを意識しよう
外部接続
Mockito
- 最新号を参照
- 作者: 西村宗晃,杉山俊春,monii,まつもとゆきひろ,村田賢太,柴田博志,国分崇志,遠藤侑介,常松伸哉,?石諒,高谷雄貴,穴井宏幸,神野真彦,近藤宇智朗,牧大輔,桑原仁雄,中西豪,水音ぴね,のざきひろふみ,うらがみ,ひげぽん,池田拓司,はまちや2,竹原,WEB+DB PRESS編集部
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/02/24
- メディア: 単行本
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海外カンファレンスJfokusの紹介と感想
@jyukutyo さん
Jfokus
VM Tech Summit
カンファレンス本体
- DDD/Kotlin/Springなど
- カンファレンスチケット:10万
- 税率25%
- 朝昼、パーティー1回込
- 航空券13万円
- 日本から直行便ない
- 宿泊費:1泊2万(3つ星)×4泊
よい運営、よいカンファレンス
寒い、物価高い、デザートが超甘い、服の色はモノトーン
JavaOneは唯一無二(5日間、参加者数千人)だが
- 自腹で行くならDevoxx/Jfokusなどに何回も行く方がよいかも
- 1回だけ行くのは費用対効果が低い