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レディオキャットハテナ

Rakuten EC Tech Meetup(楽天EC開発の働き方 in 大阪) Vol.2

rakuten.connpass.com

  • 日時:2018/09/26(水) 19:30 〜 21:30
  • 場所:楽天株式会社ー大阪オフィス

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楽天さんのMeetupに初参加。今回は楽天市場を支えるEC部門によるTech Meetupでした。様々な事業を展開している楽天さんでも、実際のお客さんにヒアリングしながら仮説検証をくりかえして小さく生んで大きく育てるアプローチを実践しているというのはとても参考になりました。

開発の最前線で語るAMP / Kim

最近のウェブ業界の動向

Mobile-friendly

  1. いつでも・どこでも
  2. 快適なサービス環境

快適なサービス環境の実現のためにAMPを導入

なぜ速いか

  • グーグルのCDNを活用
  • リソースを事前にキャッシング
  • キャッシングされているページを高速にロード

実現するために

  1. 非同期スクリプトのみ仕様を許容
  2. 全てのパネルのサイズを静的に決定
  3. 外部ライブラリの使用を制限

スマホ版のランキングページ

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開発の流れ

原則

  1. 既存のものと同じ挙動を保証
  2. AMPのルールを違反しない

試行錯誤

広告スライドエフェクト

  • スライドエフェクトが独自JSライブラリで実装

解決

  • グーグルが提供している専用のAMPタグを利用
  • amp-carousel
  • amp-list

広告のロード・表示

  • 広告がCookieによってパーソナライズドされている
  • 広告APIのリクエスト先へのURLを同動的に作られている

解決

  • amp-iframe として広告部分を別フレーム扱い

  • 使用目的の制限

    • Googleに問い合わせしてペナルティがないことを確認

インデクシングスキップ

  • AMPページがGoogleのボットからAMPページとして認識されない

解決

  • AMPを判定するボットはPC用のボット
  • PCのページにもamp-htmlタグを追加
    • スマホ用のページだけに入れていた

⇒ページロードの改善

感じたこと

  • メインエンジニアとして様々なタスクを経験
  • 大規模システムの運用に関する責任感
  • どんな状況の中でも道はある

楽天での新サービスの生まれ方 / Matz

プロダクト開発の体制

  • BU:事業部門
  • CWD:UI/UX考える人
  • TECH:開発部門

真ん中にProduct

プロダクトマネージャー(プロデューサー)が主にやること

  • 要件定義⇒SPRINT 1
    • ⇒要件定義⇒SPRINT 2
      • ⇒要件定義⇒SPRINT 2

SPRINT=最短1日、最長1週間

事例1)楽天車検の場合

立ち上げのきっかけ:クライアントの要望

  • 楽天ダイニングを車検に使いたい

⇒事業側から相談

何をやったか

  • ①早い段階でクライアント要望を全て洗い出す
    • クライアント要望が新たにでるたびに「それがなかったら、このサービス夜に出たら許せませんか?」
  • ②動向にデザイン部門を連れて行く
    • 手書きパラパラ漫画で説明
    • IT業界じゃない人には妄想しやすい

結果

  • 最低限のリリースの内容を死守できた

事例2)楽天ブックスダッシュボード

立ち上げのきっかけ:他社サービス追随

  • 最大のミカタ:使ってくれる出版社が協力

なにをやったか

  • ①協力的な出版社からヒアリング
    • すでにユーザーがいる状態であることを逆手に取る
    • 妄想で要件を考える必要が減る
    • ベータ版として利用を制限
  • ②使っている機能だけをまず作る
    • めちゃくちゃ使っている⇒実装
    • 使っているけど使いにくい⇒改善して実装
    • それ以外⇒実装しない

結果:ベータ版リリース⇒正式版リリース

⇒小さく生んで大きく育てる

事例3)楽券の場合

関わったきっかけ:とにかく時間がない

  • 最大のミカタ:営業

何をやったか

  • ①大量の要望を観点別にまとめあげる手伝い
  • ②一緒になって優先度を考える
  • 営業担当にプロダクトの観点を伝授

結果:なんとかリリース

⇒だれでもプロダクトマネージャになれる

まとめ

イデアを形にする方法は自分次第。それが醍醐味

小さく産んで大きく育てるプロダクトマネジメント / Taka

「トレンドアイテムランキング」コンテンツをリリース

prtimes.jp

開発の流れ

  • 企画⇒ここの話
  • 仮実装
  • 実装
  • 展開

総合ランキング上位の結果

  • 上位の商品が強すぎて、変動が少ない
    • ※悪いことではない
  • もっとおもしろいランキングをユーザーに見せたい
  • 小さな種を形にしていく⇒プロダクトマネージャの出番

ゴールを具体化する

もっと面白いランキング

新しい商品に出会えるランキング

まず思いつくランキングを作成

  • 商品ページのPV
  • 商品のブックマーク数

など

イデアの絞り込み方

  • いっぱいランキングを作る
  • 限られた時間でステークホルダーにレビューをしてもらう
  • 効率よくレビュー

ポイント

  • つかみ重要
  • シンプル
  • わかりやすく

ステークホルダーレビュー

  • 意外と良い反応
  • 新しい商品に出会えるランキングには届かず

3つの新しいランキング案

  • 新商品
  • ジャンル別
  • キーワードで絞る

2回目のステークホルダーレビュー

  • 「キーワードで絞った」にスポットライトがあたって掘り下げることに
  • 開発中APIを使ってプロトタイプ作成

キーワードランキング(仮)に決定

  • BBQ⇒肉、道具などがミックスされたランキング

⇒企画・実装・展開⇒9/13にリリース

リリース=ゴールではない

  • おもしろい商品に出会えるように⇒俺たちの戦いはこれからだ