【読書メモ】実践 自分の小さな「箱」から脱出する方法
- 作者: アービンジャー・インスティチュート・ジャパン監修
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2008/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は同名の本編があってその実践編にあたる。図書館で予約したところ本編より先に実践編が届いてしまった。本来ならば本編を読んでから読むべきだと思うが、せっかくなので読んでみた。本編を読んでいなくても実践できるように配慮されてまとめられているようで、内容は充分理解できた。
冒頭の話
妻と生まれたばかりの子供と一緒に年末を過ごすはずが急遽仕事が入りサンフランシスコに行くことになった。しかし急だったためホテルはプロジェクトメンバーとは別の階になった。早く終わらせたいこともあって一人で部屋にこもって書類を調べ資料を作った。食事も一人でとった。結果プロジェクトは失敗した。彼は本当に顧客のために努力をしただろうか?家族を置いてきたのも部屋にこもって仕事をしたのも全部自分ではないか?しかし彼は自分が問題を抱えていることが見えていなかった。
この本で言う「箱」とは自己欺瞞のこと
箱に入る人の話
a)飛行機の席で隣の席に荷物を置く人 b)たまたま自分の隣の席が開いていたので、2人組の人に変わってあげる人
a) が冷淡で b) が優しいという事ではなく、人を人として見ているか物としてみているか
子供が夜泣きした時、起きなければいけないが…
- 自分は被害者だと思う⇒感情に背く
- 起きて面倒をみる
感情に背く時、人は「箱」に入る
人はたくさんの箱を持ち歩いている
- 優越…人より優れている
- 当然…してもらって当然
- 体裁…人に良く見られたい
- 劣等感…人より劣っている
自分が箱の中にいると相手も箱に入れてしまう
箱の中にいるときにしても無駄なこと
- 相手を変えようとする
- 相手と全力ではりあう
- その状況から離れる
- コミュニケーションを取ろうとする
- 新しいテクニックを使う
- 自分の行動を変えようとする
箱の中からしようとする努力は全て箱の中の考えであり問題は増えるばかり
箱の外に出るには、思い出してみる
- 箱の外で接している人
- 人生に良い影響を与えてくれた人
- 親切にしてくれた人
状況を新たに考え直す
- その人の障害、試練、重荷、苦痛
- 自分が加えた障害、試練、重荷、苦痛
- その人を不正に扱ったり軽視してきたこと
- 1〜3を踏まえて自分がすべきこと
まとめ
本編未読のまませっかくなので読んでみたが、内容は自分の小さな箱が何を指すのかは充分理解できた。ただし、理解を深めて実践の質を上げるにはやはり本編を読んでからのほうが良いのかもしれない。また後日、本編を読んで判断したい。