Google Homeで開発者ができること
先日発売されたGoogle Homeについて開発者ができそうなことをまとめてみる。
ちなみにまだ買ってはいないので実物を試したわけではない。あくまで技術情報をまとめただけだが、基本的には Google Assistant 向けの開発ができればいいはずなので、Google Home用に特別な開発方法があるわけではないと思われる。
Action on Google にプロジェクトを作成する
Action on GoogleはGoogle Assistans向けのデベロッパーサービス。
Action on Googleのコンソール からプロジェクトを作成する。
API.AIを使ってBotを作成
API.AI は2016年にGoogleが買収したチャットBot作成用のサービスで、コードを書かなくてもWebのコンソールからチャットBotを作ることができる。
もちろんSDKを使えば自分でコードを書いてより高度なBotを作ることもできる。外部サービスと連携してSlackやTwitterなどにメッセージを投稿することも可能。
シュミレーターにPhoneかSpeakerを選ぶことができるので、Google Homeでテストすることも可能。
API.AI以外でも作成可能
Actions SDKと、Converse.AIが選択できるほか、テンプレートが用意されている。
参考情報
IFTTTを使う
IFTTT は様々なサービス間の連携をしてくれるサービス。Google Assistantにも対応しているので、Google Homeに向かって言った言葉をトリガーにメールを送ったりTwitterに投稿したりすることが可能。
Applets for voice assistants にいくつかのVoice連携Appletが公開されている。
Google Assistant SDKを使う
Google Assistant SDK を使うことで自前でSmart Speakerを作る方法もある。ソニーなどのメーカーが続々発表しているのはこの方式だろう。Raspberry Pi 3やUbuntuなどのLinuxに導入することで、ビジネス的なソリューションの選択肢にもなりうる。
自分のサービスでどう使うか?
Action on Googleは2016年10月にプレビュー版が公開されたばかりでまだ発展途上のサービスだ。ただ、将来Google Homeのようなスマートスピーカーが世の中に浸透した時、音声を起点としたアクションで自分のアプリやサービスが呼ばれるのと呼ばれないのとでは大きな違いが生まれる可能性はある。様々なサービスと連携するサービスであればIFTTTのようなサービスで音声から呼び出せれるかどうかも同様に違ってくる。そうした観点から既にSEOのような対策の必要性が論じられたりもしているようだ。
そもそもスマートスピーカーなんて使うのかという議論もあるにはあるが、スマホだって最初は携帯にそんな高機能は必要ないと言っていたものがいつの間にか誰もが持つようになった。Amazon Echoがアメリカで既に浸透しつつあることを考えると、エンジニアが無視して良い理由にはならないだろうという気もしている。そのAmazon Echoも年内には発売されるとのことで、また同様にまとめておきたいと思うがAlexaについては以前勉強会で情報収集しているのでそちらも参照。
追記
Google Assistant Appのレビューについての解説動画がYoutubeにあがっていた。当然といえば当然だがアクションに使ってはいけない言葉などがいくつかあるようだ。