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【読書メモ】伝え方が9割

伝え方が9割

伝え方が9割

新年度が始まるということで新社会人向けの本としても紹介されているこの本ですが、著者自身がダイヤモンド・オンラインで連載している記事ではどちらかというと指導する側の伝え方にスポットが当たっているように思います。

お願い上手の秘訣は伝え方が9割-ゆうちょの新社会人応援!-ゆうちょ銀行

diamond.jp

下記のインタビュー記事でも部下に伝わらないとぼやいても状況は変わらないので相手が何を考えているかを想像することが大切だと言われています。

mirai.doda.jp

いずれにしても、何か伝えたいことがあるときにそれをストレートに言うのではなく、相手のことを考えたうえで決まったテクニックを使うように工夫をすれば格段に伝わりやすくなるというのがこの本で書かれていることです。

個人的にも営業や企画担当の人と仕事をすると資料の作り方がうまいなと感じることは良くありますが、それは常に相手を意識して伝え方を工夫しているからだと思います。仕事で書く文章は論理性も大事なのでテクニックに走り過ぎるのは良くない思いますが、エンジニアは特に論理性ばかりに意識が行き過ぎて何を伝えたいのかわからない文章を書きがちなところもあります。こうしたテクニックを覚えておいて要所要所で使うと良さそうです。また、エンジニア的には勉強会などで発表する時の資料のワード選びには特に役立ちそうだと思いました。


「ノー」を「イエス」に変える技術

人は1日に平均22回の頼み事をしている。お願いのしかた次第でその頼み事の返事の「イエス」の確率を上げることができる。

3つのステップ

  • 自分の頭の中をそのままコトバにしない
    • なんでもかんでもストレートに言うのはバクチと一緒
  • 相手の頭の中を想像する
  • 相手のメリットと一致するお願いをつくる

7つの切り口

相手の頭の中を想像するときには7つの切り口で考える。

  1. 相手の好きなこと
    • 相手のメリットからつくる
  2. 嫌いなこと回避
  3. 選択の自由
    • 2つ以上の相手の好きなことから並べる
  4. 認められたい欲
    • DNAに組み込まれている欲を刺激
  5. あなた限定
  6. チームワーク化
    • いっしょにやろう
  7. 感謝

「強いコトバ」を作る技術

強いコトバとは以下のとおり。

心を動かすエネルギーのあるコトバ

世の中の情報量は、10年で約530倍になった。個性のないコトバは無視される。

「強いコトバ」をつくる5つの技術

  1. サプライズ法
    • 「!」や「凄い」や「そうだ、」などのサプライズワードを付ける
  2. ギャップ法
    • 伝えたいコトバの反対のワードを前半に入れる
  3. 赤裸裸法
  4. リピート法
  5. クライマックス法
    • 「ここだけの話」「一言だけ」などのクライマックスワードを付ける

「強い長文」を作る技術

  1. 先を読みたくなる「出だし」をつくる
  2. 読後感をよくする「フィニッシュ」をつくる
  3. 飛ばされない「タイトル」をつくる

それぞれの決めどころに強いコトバの技術を使う。