【勉強会メモ】心理的安全性ゲームを体験してみる
いつもお世話になっているDevLove関西で心理的安全性ゲームを体験する勉強会が開催されました。SFO2019 開催前日で私も登壇準備でそわそわしていましたが、考案者のやっとむさんを招いて開催されるとのことだったので参加してきました。
心理的安全性ゲームとは?
チームでまずい状況が起きた時のメンバーの反応をシュミレーションするカードゲームです。
「心理的安全性ゲーム」では、マズい状況に対する様々な反応を体験して、チームにおける心理的安全性の意味と作り方の理解を深めます。
ゲームの進め方
スライドが公開されていますので詳細はそちらを確認。
実際にやってみた流れをざっとまとめておきます。
チームを作る
4,5人のチームを作ります。仕事上のチームと仮定して仕事のテーマを決めます。
カードの準備
2種類のカードがあります。どちらも事前にシャッフルしておきます。発言カードの中にはさらに発言とOptionの2種類のカードがありますが混ぜてシャッフルします。
- 発言カード
- 1人にチームの人数分のカードを配る(4人のチームであれば1人4枚)
- 余ったカードは山を作ってテーブルに置く
- 状況カード
- 山を作ってテーブルに置く
まずい状況を発生させる
- 「平和を乱す役」の担当を決めて状況カードを1枚引く
- 引いたカードをその状況の人になりきって読み上げる
まずい状況に反応する
- 残りのメンバーが自分の手持ちの発言カードの中から1枚のカードを選んで反応する
- 手持ちのカードの中にOptionカードがある場合は発言と一緒に出すことができる
- Optionには態度が書いてあり、発言に合わせた態度をとりながら反応する
- Optionカードを使った場合は残っている発言カードの山から1枚取って手持ちに追加する
未来のチームのすがたを想像する
- 「平和を乱す役」の人は全員の反応を聞いたうえで自分がどう感じたかを共有する
- 「平和を乱す役」の人は自分が感じた「未来のチームのすがた」の該当する場所に石を置く(該当するものすべてに石を置いて良い)
隣の人に担当を交代して繰り返す
- 「平和を乱す役」の担当を隣の人に交代して同じことを行う
- 時計回りで1周するまで続ける
やってみた
私は「大事なアポをすっ飛ばしちゃった!」という状況カードを引きました。なかなかひどい反応を頂きました。。
交代して進めていくと徐々に気の利いた反応が返せるようになりました。しかし、手持ちの発言カードは限られているのでいつでも良い反応が返せるわけでもありませんでした。一見、良さそうな発言カードを持っていても起きた状況によっては出しにくい場合もあります。
アレンジしてやってみた
2回目はチームのメンバーそれぞれにキャラ設定をしてその人になりきってやってみました。「やり手の営業マン」とか「豪腕社長」とか何でもOKです。私は「陽気なおかあさん」キャラをやってみました。また、発言カードも意図的に気の利いた良さそうな発言ばかりを配ってみました。
おかあさんキャラだと意外とどんな発言カードでもなんとなく優しさを感じて発言だけでなくキャラによっても反応は変わってくることがわかりました。
一方、気の利いた良さそうな発言でも、キャラや状況によってはあまり良い反応にはならないこともわかりました。
最後にふりかえり
最後にこのゲームを通しての心理的安全性についての学びを会場の全員で共有し合って終わりました。思いついたすべてを付箋に書いて壁に貼り、最後にその中から一番印象に残ったものを1つ選びました。私が選んだのは「母強し」です。
補足:サイレントソーティング
最後に全員分の付箋を壁に貼った時に、類似のものはグルーピングして並び替えを行いました。この時に使った手法が「サイレントソーティング」と言うらしく、黙って一人ずつ交代で、1枚だけ付箋を選んで移動させていきました。みんなで同時にやると議論になって収集がつかなくなるのを避けるやりかたなのだと思います。わりとスムーズに並び替えが終わって、どこかで使えそうな手法だと感じました。