【勉強会メモ】もうかりまっか?Agile Japan 2019 大阪サテライト
- 日時:2019/09/07(土) 13:25 〜 19:00
- 場所:エムオーテックス新大阪ビル
7月に開催されたAgile Japanの大阪サテライトです。私は当日現地で参加したので、その時のレポートを会社のブログに書いています。
また、基調講演と特別講演の資料は公式ページから参照できるようです。
今回はLT枠にチャレンジしました。LTなので気楽にできると軽い気持ちでエントリーしましたが、アジャイル界のすごい方々に挟まれてしまい重い気持ちでなんとかやりきりました…大きな会場でのLTはめったに無い機会なので良い経験になりました。
最後は懇親会、2次会、3次会と、終電近くまで参加させて頂き、1日通して色々と学ぶことが多く明日からまた頑張ろうと思えるイベントでした。
【映像視聴】Agile Japan 2019基調講演「マネージャー不在の洞窟型組織」
GROOVE X 株式会社 代表取締役
林 要 氏
ラボットの開発
- 2018年末に発表
- 日本だけでなく海外でも高反響
マネージャ不在の洞窟コンセプト
- マネージャの機能を各役割に分解
- 一箇所で顔を合わせながら仕事をする
- 週1回テレワークなどはある
- スクラムはフラット型組織のほうが相性がいい
- 未知の領域の仕事では「初期が一番知識がない」
LOVOT開発=生命の進化プロセスを4年の開発期間で再現
- 早く試して、早く学ぶ
- スコープがよく変わる
イノベーションにおいて大切な能力=Learning agility
- Learning agilityが高い人は飽きっぽい人
- 飽きた人を同じ仕事に縛り付けるとLearning agilityが下がる
- 最大の敵は「飽き」
⇒積極的に「飽きている」ことを認め、覚悟を決めると、生産性はあげられる
スクラムのメリットまとめ
- 複雑なプロジェクトの可視化
- 不安を減らし、やるべきことが見えるようにする
- 船頭を一人に保ちながら、チームの自立性を維持する
- フラット型組織でスクラムを運営すると、職場に活気がでる
- 本当に概念は簡単、習得は難しい
【映像視聴】Agile Japan 2019特別講演「”Agility-Native”を実現するITマネージメント」
SOMPOシステムズ株式会社 代表取締役社長
損害保険ジャパン日本興亜株式会社 取締役常務執行役員
浦川 伸一 氏
- IT部門
- 70人ぐらい
- エンジニアの大半は子会社
今、なぜAgility-Nativeか
ユーザーIT部門の危機感
- 日本ではIT人材の70〜80%はIT業界に流れ、ユーザー企業のIT部門は技術が空洞化
ベンダー依存も限界
- ソリューションの超サイロ化
- マルチクラウド環境の常識化
- AI開発の拡大
アジャイル開発へのシフト
Solution-Silo化
ソリューションが多様化、細分化され、多数のベンダー、SIer、ソリューションプロバイダーとお付き合いしないとIT環境が揃わない
AI-Ready化
AI技術そのものの習得に加え、データサイエンス、機械学習工学などの知見を要する
Cloud-Native化
インフラ整備にかかる時間とコストを大幅に短縮、SIer依存度の低減にもつながる
仮想化技術、オーケストレーション機能の統合化で物理環境を意識しないコンピューティング環境
Agility-Native化
ホスト系からオープン系、パッケージ開発など幅広いシステム環境に対応
- DX対応を自社にある程度取り戻すために必要
システム変革の取り組み
開発力強化のための主要施策
- IT部門戦略の整備
- 専門職制度の確立
- 組織の再編
- Agility-Native化
- 採用拡大と自前化
結局のところ、組織力と個の力を高めるしかない
組織の再編とローテーション
IT部門を3レイヤーに再編し、約40%のローテーションを実施
人材戦略
- Skill Frameworkを決める
- スペシャリスト認定制度
アジャイル型組織運営
アジャイル開発を阻む3つの壁
- ベンダー依存体質
- ユーザーとの距離
- 漠然とした抵抗感
開発生産性なんて5年間かけても1%も上がっていない実感
Agility-Native化
- ビジネスとITが協働する組織
- 自主的に改善し続ける組織
- 反復手法による段階的変革
2019年度から3可燃計画で全社導入予定
チームビルディング塾
- 17時には疲れて帰りたくなるようにする
- プロダクティビティ
組織構造の見直し
- シンプルかつ専門性を共有する組織構造へ
- パートナー社との関係
- 開発統制の変革
- 自立型の運営へシフト
課題
- パートナー社の理解
- リモートアジャイル体制の試行
- チームによっては内製化シフト
パートナー社の理解
- パートナー側へもアジャイルミラー組織を構成
内製化orフルアウトソーシング化
工程を一部アジャイル化
アジャイルで先行するビジネス部門
- デジタル戦略部でのSprint体制
- PoCから本番化まで
IT部門変革の成果
- ビジネス&IT部門の一体運営への進化
- 専門職制度や公的資格取得の定着化
- Agitity-Native全面シフトを開始
- デジタル/AI実装の自動化
まとめ
- 事業会社のIT改革は長期戦
- 経営層がアジャイルが大事だと思わないと進まない
- 日本の事業会社のITの力を高めなければ経済発展しない
アジャイル開発におけるITベンダー・メーカーの品質保証/検査の取り組み
パナソニック株式会社
インダストリアルソリューションズ社(IS社)
技術本部 プロセスデバイス革新センター システム技術開発部 係長
水田 恵子 氏
パナソニック株式会社
インダストリアルソリューションズ社(IS社)
メカトロニクス事業部 技術開発センター 主任技師
島﨑 尚史 氏
資料の公開NGとのことで詳細は割愛。ビジネスゴールから逆算してアジャイルに変えていく取り組みの話でした。多くのユーザーが存在する大企業のメーカーならではの課題と、それに向き合ってアジャイルに取り組むテーマは、古いしがらみに縛られて苦労している現場には参考になる内容だと感じました。
田舎で11年スクラム
リコーITソリューションズ株式会社
福田 朋紀 氏
前回:田舎で十年スクラム
社内の壁は壁でなくなる=放置される
- 長期安定、仕事は不安定
- Fearless Changeを地で行く
- 都会にもスクラムがじわる感じに
続けるために
- 方針を大事に=ブレずに長期間同じ方を向く
- 何を褒めるか=助け合い、技術を発信する
- 1on1=「人生という旅」とのすり合わせ
- プロダクトマネージャー=選び選ばれ
- ファンづくり=都会の人と仲良くとにかく仲良く
チームは13年にしてならず
13年チームの仕上がり
- なんか勝手にやってる
- 勝手に何か作っている
基本Z戦士たちにおまかせ
SMの挙動
- Slackを眺めている
- 意味もなくうろうろ
Scrumの外縁
- 営業、契約、予算ぐり
- 審査承認m
- 上司とのコミュニケーション
- アジャイルの戦略、企画、教育、宣伝
上手く行かない時
- 「下請け根性」がたまに顔を出す
- どうしたら良いでしょうか?
- 水浸から作ったプロセスに
- 書いてないのでしてません
POがものすごくがっかりする
- 肩を組んで進んでたと思ったのに
- あの時一緒に話したじゃん
- そういう返し、期待してない…
SM介入
- そもそも僕らは何をしたいんだっけと問う
- こういう方法もあるよと選択肢を出す
- こうしたら良いじゃんと言いがち
- Z戦士はスルーしてくれる
- POに会いに行って直に話す
13年チームの課題
- 信頼が揺らぎそうな時を自分たちで察知できるようになりたい
- 自分たちのプレーに再現性がない
- 状況を的確に捉え、効果的なプレーにつなげたい
- 自分たちのゲームモデルに追加したい
ゲームモデル(サッカー用語)
- チームの各選手がゲーム中に共有しておかなくてはならない「脳内映像」
- 局面でのプレー選択の基準
- 例)攻撃時のボール循環
サッカーから学ぼう
- 不確実性の高いチームスポーツ
- スポーツ市場規模世界最大
不確実性
- そもそもミスは避けられない
- 現場で起きることを事前に予測しきれない
サッカーの課題と対応策
- クラブの価値観をサッカーの戦術とどうせつぞくするか
- ゲームモデル
- 生態系トレーニング
- 環境の変化・進化にどう対応するか
- 研究成果
⇒課題が同じ
ゲームモデル
- ビジョン
- 状況と課題
- 解決策と結果
- 行動原則
- 準原則
ゲームモデルとアジャイル
- 状況と課題、解決策と結果⇒パターンが使える?
- ビジョン、行動原則⇒アジャイル原則
もう少し現場に即していて無意識に落とし込めるイメージ
チームに起きる状況
- 受注、失注
- バグ発生
- PO失望
- スクラムイベント
状況のモデル化と解決策
フィールドを縦に5レーンに分け、4バックに対して常に2択を迫るみたいなことをしたい
開発チームの原則
- Fix it now
- リリース後にバグが出たら全ての作業を止める
- リードタイムにこだわる
- 一個流しほど言語化できていない
日常のしごとの進め方につなげる準原則が必要そう
14年チームでやりたいこと
- パタンで自分たちのゲームモデル
- 再現性
次のRSGTまでに完成させる
あたらしいビジネスとアジャイル
西日本電信電話株式会社
太田 敦士 氏
おっさんが勝てる価値=経験
- 唯一の価値
- 儲かる(勝ちがある)かどうか判断するための自分だけの教師データ
- 仕事だけではない
- 芸人さんがいう芸の肥やし的なもの
- ぼーっと生きてたら唯一の価値である経験が蓄積できない
経験のためのODD(Okan driven design)おかん駆動設計⇒昔おかんにいろいろ言われたこと
- HAY
- ほんなん言うんやったらあんたやりーや
- 当事者意識
- Y2U2
- よそはよそ、うちはうち
- MTT
- まだ食べれる食べとき
- チャレンジ精神
- IES
- いやーそれええと思うわしらんけど
- サーバント・リーダーシップ
かけっこ⇒経験値を呼び寄せるためのキーワード
- 感謝
- 謙虚
- 好奇心
新規事業開発宣言
- あらゆる人との対話
- 小さな実例
- 社外への提案
- 変化に敏感に気づくこと
はげちゃびん問題について考える
川口恭伸(YesNo)さん
Agile Japanの応援ビデオメッセージに関する話でした。 自分のLTの直前だったのであまりメモを取れていません…
- 技術があんまりよくわからないマネージャや経営層
- 組織階層の上に行くとどこかではげちゃびんに当たる
- わからない人に説明する資料に時間を取られる
- 想定している知識量の差
- 実は現場とはげちゃびんの中間にいる人がわかっていない
- GAFAなどの本当に儲かっている会社ははげちゃびんがいない
- はげちゃびんの構造に着目して変えていけば新しい世界が見えるかもしれない
Re:ゼロから始めるアジャイル開発
発表させてもらいました。
進化論からのアジャイル
kyon_mmさん
アジャイルの現場にあるの
- チームの構成論
- プラクティス
- プロセス
効率的に仕事をすすめるため
- 蟻はなぜこれらを変化させない
- 人間も固執したりする
- 雰囲気で蟻と人間を区別している
ダーウィンの進化論
アジャイル開発は政治を耳障りよくした概念
人類の進化でロールをみる
ほかのことも進化の視点でみる
- レトロスペクティブ
- 規範をつくりあげる
- ペアプロ、モブプロ
- 同盟を作る
- ペアプロ・モブプロは時間をかけすぎ?
- プロダクトを作り上げるだけでなく同盟を強固するという目的がつよくはたらいている
1万年前の人類に立脚した手法をつくるの楽しい
中途社員1人の開発チームにオンボーディングを持ち込んだ話
オンボーディング
- チームビルディングの手法の1つ
- 新メンバーを短期間で統合していく
中途社員の3つの壁
- 職場環境への適応の障壁
- 意思と担当業務のズレの壁
- モチベーション
3つの壁を早期に崩す
プロジェクト化
中途社員、受け入れ側とも満足
7ヶ月で11名中途採用