エンジニアと思いやり
最近エンジニアにとって一番大事なのは思いやりではないかと思うシーンが多くあって色々考えていたところでこの記事を読んだ。記事では顧客に対する視点で述べられているがこれは同じチームのメンバーや社内の関係者にも言えることだと思う。エンジニアは初めから多種多様な技術を持っているわけではなく自分が使える技術を他人のために役立てるには相手を思いやる姿勢が必要になる。技術力が高まってくると他人と自分のリテラシーの差が広がり、やはり相手を思いやる姿勢がなければ他人のために自分のパフォーマンスを発揮することが難しくなる。つまり思いやりの姿勢はエンジニアにとってプログラミング言語や設計手法を学ぶのと同じくらい基本的で奥の深いスキルの1つなのである。
顧客トラブルで助けてくれる あなたの 「ファン」 の作り方
日経SYSTEMS 2017.6 特集3の記事。 顧客内に「ファン」がいるだけで仕事の進め方が格段に変わる。そういう意味でITエンジニアにも「営業センス」は重要。
営業センスの三本柱
- 思いやり
- 生きる姿勢
- 適度な距離感
思いやりの構造
思いやりは以下の3つの要素に集約され、同じ未来 を見つめることが最終ゴールである。
- 傾聴
- まずは聞くことに徹する
- 想像
- 常に相手の考えていることを想像する
- 提案
- 本当に相手に最適なことを提案
※『日経SYSTEMS 2017.6 P.51 図2 思いやりの構造 』より
まとめ
営業センスというとややチープな印象を持ってしまうかもしれないが、要は自分の技術を他者へ提示するためのセンスということだと思っている。我々は自分の持てる技術を他人のために使うことで、同じ未来を描こうとしているのである。そのためには思いやりの姿勢で他人に接して初めて未来に向けて技術力を活用できるのである。もちろん、残りの二本柱である「生きる姿勢」と「適度な距離感」も重要だ。それらについては記事を参照のこと。