【勉強会メモ】関西の地で現場を前進させんとする者達の話
- 日時:2018-01-29(月)19:30 - 21:30
- 場所:エムオーテックス新大阪ビル
関西の会社でNexus、TOCfE、心理的安全性という3つのテーマを中心にそれぞれの現場を改善させるために取り組んだ話を聞かせて頂いた。共通しているのはそれぞれ話題性のあるキーワードのフレームワークや技法などを使ったというだけではなく、それぞれの現場に合った形を模索して成果を出しているところだと思う。現場と向き合って粘り強く取り組んでいくことが前進につながっていくという勇気をもらえる内容だった。
今日のテーマ以外にも勉強会の最後で紹介されたが「アイデアを組織に広めるための48のパターン」なども現場を前進させるためのヒントとして活用したい。
Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン
- 作者: Mary Lynn Manns,Linda Rising,川口恭伸,木村卓央,高江洲睦,高橋一貴,中込大祐,安井力,山口鉄平,角征典
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大規模で技術的に多様な開発に真正面から取り組む
スピーカー: @scrummasudar
ビジネスはスモールスタートが基本
- 機能やサービスを限定しユーザーに提供する
- 小さいから計測しやすい
理想のプロジェクト
- メンバーが固定
- 自己組織化
- クロスファンクショナルチーム
- PJ開始までに技術的な課題が解決されている
⇒そうそうない
今日の話
- プロジェクト開始時点でチーム3つ
- メンバー入れ替えもある
- 要求数が多く仕様が複雑
- 技術的なチャレンジもたくさん
⇒ベストプラクティスは存在しない
プロジェクトの課題
- チーム間の連携
- 技術習得
- 新メンバーへの対応
- バス因子1の要素
チーム間の連携の改善
Nexusの概要
参考
⇒Nexusガイドには一部だけ導入はNexusではないとある
プロジェクトやチームの状況によって適切なプラクティスを選択する
取り入れ方のコツ
- チームのふりかえり結果を地道に改善していく
- スポット的なチームではじめてみる
- 統合するためにはスキルが高いメンバーに負担がかかりがち
- チームの改善死体内容についてPOとの合意が大切
技術の習得時間を改善する
⇒ペアワーク、モブワークによるスキル継承
- モブワーク:全員の理解が必要なシーン
- DDD、プログラミング
- ペアワーク:コラボレーションが求められるシーン
- テスト仕様書作成(開発者とテストエンジニア)
- 画面の開発(開発者とデザイナー)
取り入れ方のコツ
- 新メンバーへは初期に説明
- どれだけやるかはチームにおまかせ
- バス因子が1の状態はチームに気づかせる
会社に還元する
- 会社全体に広める
- ペアワーク、モブワーク⇒開発以外にも有効
- 強制はせずに方法があることを教える
- 機会を活かす
- 会社イベント…研修や懇親会
- 機会をつくる
- 他プロジェクトや採用イベントにアプローチ
⇒改善には時間がかかる。地道な活動が大事
「限界をつくるな」を精神論で終えないために僕らは何ができるのか
スピーカー: @yangsin_kim
- 制約理論
- ボトルネックでパフォーマンスが決まる
TOCfE
- 教育のためのTOC
- メモ:考える大人になるための3つの道具
与えられる目標が論理的で実現が保証されている事は少ない
限界を超えるために言い訳を傾聴
- 言い訳=できなかった結果の正当化
- 言い訳しないで行動=できる理由にはならない
言い訳を傾聴
- できない理由=目標達成のための障害
- 障害がない状態=できる理由
言い訳を目標への障害として書き出し分析する
- ただの言い訳は×
- 目標達成の阻害になっているか考える
- 障害がない状態を考えてみる
- そこに至るための行動を考える
何から始めるのか?⇒選択と集中
改善に向かって
- 改善策をあせらない・同時に取り組む改善策を増やさない
- ルールを変えるだけでなく無くせる障害に取り組む
- 改善は前よりシンプルでなければいけない
- 変えることでたくさん無くせるようなものを見つける
- 測れないものは改善できない
- 測る意味のある指標をみつける
- 言い訳をしなくなるとできない理由がわからず改善が進まない⇒限界を超えれない
- 言い訳からできない理由を考えることができれば限界をこえるための戦略・行動計画ができる
挑戦・失敗が許されない環境⇒変えると進みやすくなる
限界をつくらないために⇒弱音も言い訳も受け止める安心して働ける場をつくる
心理的安全性を高める活動を組織の当たり前にする方法
スピーカー: @pg_morita
不安を少しでも取り除くために心理的安全性を高める活動を始めた
- 組織の空気を少しずつ変えていく
- 複数の小さなグループや「個」からアプローチする
- ある程度「集」にしたあと、大きな範囲からアプローチを行う
LT大会
- 勉強会のハードルを下げる
- コミュニケーション活性化
- 簡潔に伝える練習
- 登壇や参加した人がちょっと幸せに
⇒勉強会への参加の障壁を下げる
起きた変化
- イベント参加報告がレポートからLTに
- 素早く広く共有することを優先
- 準備の負担軽減
- 自由参加できる勉強会が増えた
- クローズド開催からオープン化
- 共用の4K TVを利用したイベントが増えた
- オープンスペースがほんとうの意味でオープン化
継続させるために
- 単発で終わらせないためにスタート前に協力者を探す
- TVの開催許可を取る
- 大ベテランに参加してもらう
見える化ができるまで
- 思い込みを取り除き、気軽に発言できる
- 相談したり助けてと言える
- 問題や間違いを指摘し合える
時間がかかると辛くないか?
- 種をまきまくる
- できることしかできない
- どの芽が出るかわからない
- スタートしたら継続できるようにする
- 承認を得るまでの時間だと考える
だんだん人が減っていく⇒人が減ることが悪いか?
- 今いるメンバーを大切にする
- 店を開いて待っておく
- 集まらないと困るのか?
- 本当に楽しいことをしていれば人は集まる
- 外を見るより中を大切にしていればきっと輪は広がる