ヴァル研究所さんの見学会に行ってきた
会社全体でカンバンを運用しているヴァル研究所さんの見学会に行ってきました。ちなみに前日の2/22は駅すぱあと30周年だったそうです。おめでとうございます!
ヴァル研究所さんのカンバンの取り組みは元々アジャイル界隈では有名な話ではありますが、昨年 アジャイルJapan 2017 大阪サテライト で新井さんのセッションを聞いて感銘を受け、なんとか一度見学に行ってみたいと強く思うようになっていましたがこのたび運良く参加させてもらうことができました。興奮が冷めないうちに見学してきた事をまとめておきます。
総務
- 昨年の7月からからスクラムを勉強してスクラム方式を本格導入
- 総務部のかたも認定スクラムマスター取得
- 1週間単位のスプリントでスクラムっぽく業務を回している
- 金曜にその週のふりかえりを行って翌週の計画を立てる
- タスクにかかる時間をポイント化してベロシティを測っている
- 完了条件の定義やスプリントレビューはしていない(開発と違い総務の業務はアウトプットがある程度明確だからと想像)
- 予定していない割り込み業務が多く発生するため1週間の予定値より実績値が多くなり、その差を分析してKPT方式で改善している
- 1年単位の会社行事もあるため長期的なTryが出た場合は別枠で管理
- ニコニコカレンダー
- 出社時と退社時のバロメーターをシールの色で表現
- マイナスの色が続いたり退社時のほうがマイナスだった場合はそのメンバーに声がけ
コンテンツ部門
バスの時刻表をデータ化する業務を行っている部門
- チームが担当するバス会社をバックログとして管理
- 日本地図
- 対応完了したバス会社の地域に付箋を貼って可視化
- チームごとに色分けしてあるため陣取り合戦のようになる(旧国名の地図だった)
- スキルマップ
- バス会社によってデータ化の手順が違う
- バス会社ごとにメンバーの対応可否と手順を教えられるかどうかをスキルマップ化
営業
- うんこボード
- 残業したら1時間ごとにマークを書く
- 早上がりしたらお金マーク
- メンバーの業務負荷状況を可視化
- 1週間でうんこマークのほうが多くならないように周りでフォロー
- おっぱいボード
- 贅肉⇒業務の課題や無駄を見つけて付箋化
- 胸⇒完了した付箋を胸の位置に集める
- 贅肉を取って胸をふくよかにする
- カレンダー
- アプリの施策などの業務を付箋化してカレンダーに貼る
- 終わったら付箋にスタンプを押す
- 月単位で写真を撮って残す
- 去年の同じ時期に何をやったかなどをふりかえる
- ペアワークマッチングボード
- 属人化を防ぐためにペアワークを募集する
- 募集は付箋に貼り出す
- ぼっち(ペアワークの応募がない人)同士をマッチングさせるシステムを作っている
- 属人化を防ぐためにペアワークを募集する
- 1週間の定例会議の中でお悩み相談の枠を設けている
開発部
- リリーストレイン
- 半期の目標をチームごとに落とし込んで半年のリリーストレインで表現
- 月に1回リーダーが集まってチェックする
- ○件実施などのKPIはシールを貼って数える
- 月単位のバックログ管理
- その月のチームの取り組みを付箋化してステータスを管理
APIテクノロジー部
- 1週間スプリント
- 1人1タスクを割り当て(かけもち不可)
- 8ポイントの残機
- 1週間のうち1日は問い合わせやサポート対応用のバッファ
- 週のはじめに1人8ポイントの印をつけておき1時間消費するごとに1ポイントずつ消していく
- メンバーの負荷状況を可視化
- チーム内のリリーストレイン
- チームの目標をメンバー単位に落とし込んだリリーストレイン
- 開運べいだー神社
- サービスダウンするとべいだー様の「コォー」という声が発声されるXFD
- ライトセイバーも光るらしい(障害発生時は余裕がないので光っているところは未確認らしい)
さいごに
対応頂いた @maruyamahiakru さんに色々お話を伺いつつ、感想を書いて帰宅。
これだけ全社にカンバンが浸透していることはすごいことですが、さらに言えばそれだけカイゼン風土が根付いているということでもあると思います。ヴァル研究所の社員の方々は以前からDevLove関西で RODEMの開発の現場の話 を聞かせて頂いたり、 しがないラジオにもゲスト出演 されていたりなどでよく知っていましたが、外向けにも積極的に活動されているのもこのようなカイゼンの文化から生み出されているのだろうと思いました。