【勉強会メモ】Google I/O 2018 報告会 関西 in 京都
- 日時:2018/05/19(土) 12:50 〜 18:00
- 場所:NISSHA株式会社
GDG主催のGoogle I/O報告会が全国各地で開催され、関西はGDG京都とGDG神戸の共催で行われました。最初に全国各地の報告会をハングアウトで繋いで全体的な話があり、その後は各地でそれぞれのセッションが行われました。関西ではAndroid Thing、Firebase、Assistant、AR/VRが主なテーマでした。AssistantはVUIの単一アプリの実現から利便性の領域へやっと踏み込めるようになってきた印象です。各技術でAIの活用が広がっており、昨年掲げた「AIファースト」が着実に浸透していると感じます。一方で「Digital wellbeing」はAI浸透によってより強くなったテクノロジーとの関わり方を改めて考え直す問題提議のように捉えました。わずか1年で社会問題にまでにまで踏み込むスピード感はさすがGoogle先生だなと感じます。
全体俯瞰
1. Bringing the benefits of AI to everyone
- AIが全てのものに取り込まれていく
- Assistantが様々な場面で登場
- Gmailでこれから書くメールの内容を予測
- Google Assistant は6つの声で展開
- Duplex
- アシスタントが電話をかけて予約をしてくれる
- Google Photos
- 人だけをカラーにして背景をグレースケースにする
- Google Lens
- カメラに写っているものが何かを教えてくれる
- レストランのメニューを写真を撮って文字をスキャンしてテキスト化
- AI+Health
- Android P
- ML Kit for Firebase
- Textや画像のレコグニショnン
- Google Maps
- Your Match
- ARのサポート
2. Top news from top sources
- Material Theming
- 新しいマテリアルデザイン
3. Digital wellbeing
Developer keynote
- Android P
- Jetpack
- App Bundle
- 必要なリソースだけを配信
- Android Things
- バージョン1
- Web
- PWA
- Chrome OS
- Linuxが動いてAndroid Studioが動く
- Flutter
- beta 3
- 様々な活用事例
- Material Design のアップデート
- Firebase
- ML kit for Firebase
- 5個の機能が使える
- ML kit for Firebase
- Community
- Importance of Developer
Android Things
久保田さん
What's new in Android Things
- I/O 2017で発表
- Developer Preview 4,5,6,7
- I/O 前日に1.0発表
セッション
- ハードウェアの製造プロセスに関するセッションもあった
これまでのIoTデバイス開発
After Android Things
System-on-module (SoM) architecture
-AOSPでもいいのでは? - Android Thingsはfullマネージドのソリューション - Turnkey Hardware - すぐに使える状態のハード - Google Managed BSP - LTSは最低3年はセキュリティパッチ - OSの利用に関してライセンスフィー等は一切かからない - SoMサポートは現在4つ - LTS3年は短い?ハードウェアで3年は短い? - SoMは次のバージョンも対応される予定
Supported platforms | Android Things | Android Developers
Android for IoT
- セキュリティアップデートはGoogleから提供
- IoTデバイス向けに不要なコード(アプリ)を削除
- ハードウェア周辺機器を利用するためのライブラリを追加
- Android Things Support Library
App & Services
- IoTデバイスのアプリ作成にAndroidのエコシステムを持ち込むことで高速な開発を実現
- Android Studio
- Play Services
- Firebaseなど
- Nearby Setup API
- 近距離通信で設定情報を送受信
- 3rd party ライブラリ
- Management console
- 管理コンソールからOTAの制御、アップデート状況のモニタリングができる
これからのIoTデバイス開発
Q) SoMについて
- Android Thingsのコアな部分だけで構築される
- ラズパイなどはUSBが4ポートなど使わなくてもついている
- そういうものは自分でハードウェアを構築する
- SoM+自分の必要なハードウェアを設計
Q) ライセンスフィーがかからないけどどこでビジネスするのか?
- IoTはだいたいネットに繋ぐ
- Chromeと同じ答え
What's New in Firebase
Khanh LeVietさん
Google Analytics for Firebase
- AnalyticsはWebに特化したもの
- アプリの世界ではPage Viewとかそもそもあまり意味がない
- アプリ向けに作り直している
- Project Level Reporting
Firebase Crashlytics
- 2017年1月に買収してFirebaseに組み込まれた
- I/OでBETAが取れた
- CrashlyticsとAnalyticsの連携
- Crashの再現方法を探るのは大変
- Analyticsと連携によってCrashが起きるまでの過程でユーザーが取った行動がわかる
- Firebase Crash ReportingからCrashlyticsへの移行推奨
Firebase Performance
- I/O 2017でBETA版発表
- 今年正式版になった
- 大きく2つのパフォーマンス測定
- アプリの起動トレース
- ネットワーク通信のレイテンシー
- 今まではパフォーマンスが良いか悪いかは教えてくれなかった
- パフォーマンスが落ちたなどの課題を教えてくれるようになった
- Renderingの指標が追加
- どの画面がどれくらいのパフォーマンスか
Firebase Test Lab
ML Kit for Firebase
Doable, but hard.
- 学習データを集めるのが大変
- MLモデルをサーバからモバイルアプリに持ってくるのが大変
- アプリのバイナリサイズが大きくなる
⇒難しさを軽減する
What's ML Kit?
Base APIs
- Text Recognition
- Barcode scanning
- Face detection
など5つのBase API
Smart Reply API(Comming Soon)
- Gmailの返信サジェストのような機能
ML Kitをアプリに組み込む
デモ
- 顔の目や鼻などの部位をリアルタイムで認識
- 写真に髭を付けるなどのユースケースが考えられる
Custom models
- TensorFlowで作って組み込む
- ML Kit経由ならMLが必要なタイミングでモデルをDLして実行
- Firebase Remote Configを使うとモデルのABテストができる
Compression/Conversion of TF models
- 現状はモデルの圧縮と変換は手動でやる必要がある
- 今後はFirebaseでやってくれるようになる
Q) C++対応している?
- まだ一部
- いずれ全て対応
Q) Face Recognition
- 人物識別できる?⇒できない
- カスタムモデルで似たようなものはすでにある
Q) バーコードスキャンニング
- 似たようなライブラリは既にあってそんなに難しくないのにあえてML Kitにあるのはなぜ?
- ML Kitのパッケージに集めて開発者が選びやすくするため
- 現在5つだが今後どんどん増やしていく
Google Assistant, VR/AR
山口 能迪さん
Google Assistant
ユーザーの視点のアップデート
- 6 new voices
- John Legend's Voices(アメリカのソウル歌手)
- 日本はまだ
- 今年の後半に各国順次展開
- 続けて質問する時に毎回「OK, Google」を言わなくて良い
- 回答が返ってきて5秒間は待機状態になる
- 自然な対話形式になる
- まずは英語だけで随時他の言語も対応
- Multiple Actions
- 天気を聞いてそのあと電気を点けるようなことができる
- Pretty Please
- Assistantに命令口調は子供の教育などに良くない
- Family link
- 子供がいる場合は家族向けのYoutubeチャンネルを見せるなど
- Pleaseをつけると「丁寧に言ってくれてありがとう」と答える
- Smart Display
- Food Pickup
- 日本はセブンイレブンが既に導入
- Assistantで商品を注文
- 「いつものコーヒー」を理解
- 今年の後半に利用可能になる予定
- My Day
- Google Assistant in Google Maps
- ナビ中でもAssistatが動いて質問できる
- Routine Suggenstions
- 毎日するような事も毎回言わないとダメだった
- Assistantに会社に行くと伝えるだけで以下のようなやりとり
- 今なら100号線を行くのが良いですよ
- スターバックスアプリを呼ぶ
- 途中でいつものコーヒーを買いますか?
- 注文できる
- いつものニュースを流す
- Google Duplex
- Assistantが電話して美容室の予約
開発者向けアップデート
- Built-in Intent
- 「○○につないで」と言わないでもアプリを使える
- 例)Dialogflowにゲームをしたいというだけで反応するように登録
- 音声デバイスの場合は一番よく使われているアプリが反応
- 「○○につないで」と言わないでもアプリを使える
- Multimodal Conversation
- App Action
- Android Slices & App Action
- Google Assistantの中でもApp Actionが発動
- Assistantの中でアプリの一部のActivityを起動して使えるようにできる
- AMP in Google Assistant
- Assistantの中でレシピやニュース、Poodcastが表示される
- 専用のAMPページを作っておくとGoogle Assisantのストアに勝手に登録してくれる
- Action Link
- Assistantアプリを作って拡散する方法がなかった
- アプリの一意なLinkを生成できる
- Assistantアプリのマーケティングなどができるようになった
- AoG Community in Japan
VR/AR
- VRのアップデートは無し
ユーザー向けアップデート
- AR Support on Google Maps
- MapにARで風景を表示
- VPS…Visual Posisioning Systemを使っている
- 去年のIOで発表
- Google Lens
- Smart Text Selection
- 文字を写真に撮ってテキスト化
- 文字から検索
- Realtime Result
- リアルタイム検索
- 写真を撮らなくてもその場で結果を返す
- クライアント側とサーバ側の両方で予測
開発者向けアップデート
- ARCore 1.2
- Vertical Surfacee Detection
- 水平面だけでなく垂直面に対応
- Augmented Images
- 3Dモデルを埋め込む
- お菓子の箱(実物)の中に3Dモデルを埋め込む
- Cloud Anchors
- 複数人の端末でオブジェクトを共有
- Sceneform
- Poly Toolkit
- 3Dモデルをあらかじめ準備して公開
- Unityのプラグインで使う
- AMP in Google Assistant
- 手順はセッション動画参照
- Vertical Surfacee Detection
Q)5秒待つのを場合によっては長くしたい
- 今はできない
- 開発チームにフィードバックしておく
Q) OK Google 以外の言葉で反応させたい
- CMなどの音声を拾っても反応しないようにしている
- モデルを小さくしてデバイス自体に入れている
- 任意の言葉にするとモデルが大きくなって今のスピードで反応できなくなる
ML Model Demo
中村 悟さん
ML model + IoT data = a smarter worldの裏話
Smart Shopping Navigator
- IoT Coreを使う
- Cloud ML Engine(トレーニングと予測)を使う
- 端末側では何もやらない
実現イメージ
- RasPiで買い物を楽しくする
- カメラとタッチパネルのディスプレイ
- 買い物かごに何が入っているかを検知する
- 検知した内容によってレシピを提案する
- 他に必要な食材とそれがどこに売っているかを表示
- ユーザーがどこに行くかを予測して買い物をナビする
- デモ用に食品サンプルを買ってきて画像データ化
Technical Internal
Difficulties
- そもそもクラウドでやる必要ある?⇒話術でカバー
- CC-0の画像が少ない
- pixabayにたくさんあった
- アメリカのレシピ少ない
- 文化の違い?
作ったもの
Q) 野菜の画像を改めて自前で学習させた?
- 光の加減などの関係で改めて学習させた
- githubにあるのでよければ使って
Q) 野菜の種類によって精度に差がある
- 転移学習で100枚ぐらい学習した
- AndroidThings版も作ろうと思っている
はじめてのGoogle I/O
@kwmt27 さん
What's new Android Accessibilityセッションの紹介
セッション
- Acessibilityの全体的な話
- Android Pの新機能
- Lookoutというアプリを開発中
ユーザーエクスペリエンスリサーチ
Sound Amplifier
- 環境音がうるさい時に音を下げる
- Accessibility Menu
- 電源OFFとか音量調整などの機能を片手で簡単に調整できる
- ホーム画面の右下にボタン
- Select to Speak with OCR
- Select to SpeakにOCR機能追加
- カメラを向けてテキストを選択するとそのテキストを読み上げる
- よりAccessibleにするためのAPI
- Framework Features
- バイブレーション調整
- アニメーション削除
- Volume keyでのAccessibilityショートカット
- 色補正、色反転
- 3秒押すのが1秒に短縮
Women Techmakers in I/O 2018
兼高さん
- Google I/O 7000名中女性の参加者は1800名
テック回の女性の活躍と交流を支援
- Dinner(お食事会)
- MeetUp(交流会)
- Group Photo(集合写真)
Women Techmakrsとは
- 女性の参加を引き出す
- その存在の明示
- 励まし合うためのコミュニティ活動
- キャリアプラン(スキル獲得)のためのリソース支援を提供する
日本での取り組み
- 国際女性デーに合わせて日本でも行われている
www.internationalwomensday.com
Dinner詳細
- 5/7 17:30-21:00
- I/O前日にバイキング形式の食事とドリンク提供
- 授乳室と託児所あり
- おみやげアリ
- スピーチ(英語)
- ダンス
MeetUp
- 3日間それぞれ開催
- Community Lounge内で開催
- お互いを紹介するための記名シート
Group Photo
- I/Oロゴ前
- 5/9のMeetUp後
- 写真はまだ公開されていない
まとめ
- さまざまな職歴と経験を持つ世界中の女性とのコミュニケーション支援
- 英会話は大前提
- 相手の文化を事前に知っておく
- テック界とは知的エリートの職域
GDG Global Organizer Summit
藏野さん
- 前々日にディナー
- 前日にSummit開催
- 厳密にはGDGとGoogle技術コミュニティのSummitに分かれる
- 基調講演や懇親会
- GDGプログラム、は11年目
- 京都は今年10年目
Project Hoverboard
- Firebaseで作成
- コミュニティのイベントなどのサイト管理