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レディオキャットハテナ

Scrum Fest Osaka 2019 であきらめないスクラムの話をしました

www.scrumosaka.org

Scrum Fest Osaka 2019で登壇の機会を頂いて『あきらめないスクラム』というタイトルで発表してきました。「あきらめない」という、圧が強めのワードをタイトルに入れましたが、話したかったことは「スクラム失敗あるある」と「それでもあきらめずにちゃんとスクラムやってみよう」という2点だけです。

登壇の1ヶ月ほど前に別の勉強会でしーばさんにお会いする機会があったので、登壇までの準備の進め方を聞いてみたところ、当日までに何回も練習するし、スライドも何度か作り直すという話を聞いて、これはとんでもないところに登壇しようとしているな、と危機感を抱いたのを覚えています。実際に私も最初はもう少しライトに失敗あるあるを紹介する構成にしていましたが、2週間前に社内のメンバーに向けて練習してみたところ全然しっくり来なくてほぼ作り直しました。最終的に少しエモさを押し出しすぎたかなという反省はありますが、発表をエモくしたかったというよりは、スクラムを始めて我々と同じように悩んでいる人たちが自分たちの経験に置き換えてこのスライドを見た時に、最後には勇気を持ってもらえればという思いで作りました。基調公演で勇気と元気という言葉がキーワードとして出ていたので、イベントに向けて目指した方向性は間違っていなかったと思います(ちなみに基調公演はピアノの生演奏などもあり講演じゃなくて公演とのこと)。

その場で生まれるフェス感

今回のイベントはScrum Festという名前のとおり、独特のフェス感があって他のイベントでは得られない特別な経験ができました。

参加者ひとりひとりのフェス

懇親会で少しだけきょんさんと話をする機会があって、基調公演は「何が一番印象に残っていますか?」に答えられないようなものにしたかったという事を言われていました。基調公演にタイトルが無いのもそのためだと思います。参加者ひとりひとりがそれぞれの思いで作り上げるフェスにしたかったんだなと感じました。

その流れもあってか、自分自身の登壇でも不思議と気持ちを乗せすぎないようなブレーキがかかりました。前述のようにスクラムに挑戦している人たちそれぞれの経験に置き換えてほしいので、自分自身の経験発表会になってしまわないように、気持ちを込めすぎないように気をつけました。基調公演で会場の空気が自然とそういう流れになったようにも思いました。

説教というもう一つのフェス感

一方で1日目からアトラクタのコーチのみなさんによる「説教」というキーワードがもう一つの流れを生み出していました。特に説教を受けたわけではないのですが、コーチのみなさんそれぞれの本質を捉えたセッションが心にグサッときて説教を受けているように感じてしまう空気になっていました。これもまたフェス独特の空気感ではないでしょうか。

私の登壇の1つ前に登壇されたryuzeeさんには月に1回コーチに来ていただいていて、登壇直前でそわそわしながらryuzeeさんのセッションを聞いていました。

私も自然と説教というキーワードの流れに乗ってしまい、急遽以下のスライドを挟み込んでしまいました。

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ちなみに、「Rコーチ」にしたのもネタにしたかったからではなく、スクラムに挑戦している人たちそれぞれの経験に置き換えてほしいからです。

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スライドの中でコーチから受けた指摘を紹介しましたが、これは我々チームの未熟さ故のものです。コーチをされている別の人にも「あれはみんな指摘する」と言われましたが、今となってはまさにその通りだと思います。

なので、「とあるコーチからの指摘」という説明で充分で、知っている人だけryuzeeさんのことだと分かれば良いと思い、絵の趣味を持つ後輩にryuzeeさんの似顔絵を書いてもらってさり気なく載せるつもりでしたが、結果的には似すぎてバレバレでした(笑)。しかも事前にこの絵をryuzeeさんにお見せしたところ気に入って頂いてご本人のスライドにも載せて頂いてびっくりしました。

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そういう流れで急遽スライドを挟み込むことにしました。当初の目論見とは変わってしまいましたが、公開している資料は当初の目論見のまま挟み込んだスライドは載せていません。これもフェスっぽくて良かったのではと思います。

なお、コーチに来てしていただいているryuzeeさんは普段は何でも親身に相談に乗ってくださる気さくなかたです。我々が未熟なために本質的な部分でよくご指摘をいただきますが、決していつも説教を受けているわけではありません(笑)

最高のフェスでした!

個人的にはまず、スクラム1年目という二度と訪れることのないチームの経験を登壇に活かせたことが最高でした。そのうえで登壇前にそわそわしながらもたくさんの貴重なセッションを聞き、参加者の人たちと交流し、フェスの場でしか得られない学びをたくさん得られました。自分がこの規模の登壇が初めてだったので緊張しすぎて心に余裕がなく、もうひとりの基調公演スピーカーの及部さんや他の登壇者のかたなど、一部の人と話ができなかったことが心残りですが、これはまた次の機会のTryにしたいと思います。