Agile Japan 2020で 『「中小企業のエンジニアチームを”楽”にする」を目指す組織マネジメントの変わる勇気と変えない勇気』という発表をしました #agilejapan
Agile Japan 2020での登壇の機会を頂きました。ありがとうございます。
変わる勇気・変えない勇気
今年のテーマは「変わる勇気・変えない勇気」です。公式サイトには次のように書かれています。
「変わる」「変えない」部分を大きな勇気をもって見極めていきましょう。
コロナの事を言っているかのようなテーマですが、去年のうちから決まっていて私もこのテーマに沿ってセッション公募に応募しました。幸いにも採択して頂き、5月に登壇予定でしたが、コロナで中止に…しかしその後オンラインで復活することになり、この11/17-18で開催することになりました。コロナの混乱に負けず、オンラインに変えてでも開催する熱意はまさに「変わる勇気」であり、年に1回のアジャイルの大イベントを途絶えさせない思いは「変えない勇気」でもあり、イベント自体がまさに2つの勇気を体現しているものでした。
「中小企業のエンジニアチームを”楽”にする」を目指す組織マネジメントの変わる勇気と変えない勇気
ここからは私自身の今回のセッションに関する覚書的なものです。
今回は内容としてはスクラムフェス大阪で発表したものと同じ時期のチームの取り組みがベースです。元々はアジャイルジャパンが先に開催される予定だったのが、コロナで中止になってしまったため、せっかくなのでアジャイルジャパンに出す予定だった内容もスクラムフェスのスライドに盛り込むことになり、ベースの内容がかぶってしまいました。もちろん、セッションのテーマはそれぞれ異なります。
実践例を中心にする予定だったスクラムフェスにアジャイルジャパンの内容を盛り込んだため、同じベースで切り口の違う内容になりました。しかし、今回は結果的に1年かけてしっかりネタを熟成させた仕上がりになったように思います。
オフィスからオンラインで登壇
今回は平日昼間の開催で、録画配信も選択できましたがリアルタイム配信を選択したため、オフィスの会議室から配信してもらうことにしました。時間が来たらZoomの会議室に入り、画面共有をして発表をすれば配信される仕組みなので、流れ自体は今となっては当たり前となったオンライン会議とさほど変わりません。とはいえ、大きなイベントでの20分間のセッションなので、トラブル無く発表を終わらせるには少し懸念がありました。
- オフィスの会議室であり、業務時間中
- 時間に余裕を持って会議室を確保しているとはいえ準備はせいぜい10分程度
- 大掛かりな機材なども使いにくい
- 使えるのは会議室の備品と、オフィス内から手軽に持ち込めるモノぐらい
という状況の中で、即席で配信ルームをつくりました。
ポイントは以下のとおりです。
- 有り合わせの書籍を積み上げてPC台を載せ、Macのカメラを目線の高さに
- 会議室のモニタをなるべく目線の向こうに見える位置へ配置
- セッション中に会議室の外の人が見えると気が散るのでホワイトボードで入り口を塞ぐ
- 念のため、会議室の入り口には「オンライン配信中なのでお静かに」という貼り紙を設置
これなら事前の練習で手順を固めておけば準備も片付けも3分で可能です。前後の時間は普通に仕事していても登壇可能になりました。 ちなみに、写真ではわかりにくいですが、さらに念を入れて当日は以下も対策しました。
- 機材と通信の安定のためにMacは電源接続必須
- マイクとヘッドホンも有線接続のほうがトラブルのリスクが少なく無難と判断
みなさん当たり前にやられている(またはもっと良い方法があったりする?)のかもしれませんが、良い知見が得られたと勝手に満足しています。
勇気を持って次のチャレンジへ
この1年で何度かオンラインでの登壇の機会を頂き、このような新しいイベントの流れが生まれる中で貴重な経験を得ることができました。私にとってはアジャイルジャパンがこの1年の締めくくりのイベントでもあり、私自身の変わるもの・変えないもの、それぞれを実感しながら登壇を終えることができました。1年通して自分なりにアウトプットしきれたかなと思い、満足しています。今後もまだまだ世の中は変化し続けると思いますが、この経験を次のチャレンジへ活かしたいと思います。運営や関係者の皆様、貴重な機会を頂きありがとうございました。
Developers Summit 2020 関西で「関西的なノリで変化の波をノリこなすチームの取り組み」という発表をしました #devsumi
毎年恒例のデブサミ関西が今年は10周年でした。
光栄にもその記念すべきイベントで発表する機会をいただけたので、Scrum Fest Osakaが終わってすぐ準備に取りかかりました。応募した時点でタイトルやテーマが決まっていたものの、45分というガチ濃度なセッションの登壇は初めての経験で、尺に耐えうるだけの内容を練り上げられるか、不安と格闘しながら作り上げました。
The Future Has Come
今年のデブサミ関西のテーマは「The Future Has Come」ということですが、もう少し噛み砕くと「変化」の到来に関するチャレンジをシェアしようということでした。私にとって「変化」はいつも起こっているもので、その波を乗りこなしていくことの難しさを常々感じていたので、関西のチームで変化の波を乗りこなしてきた取り組みを紹介しつつ、関西のエンジニアのみなさんと関西ならではの「変化」に対する向き合い方について考える時間が持てればと考えて応募したのがこのテーマでした。
関西的なノリで変化の波をノリこなすチームの取り組み
細かい内容については会社のブログでレポートする予定なので、今回はタイトルを決めた背景と、事前に行われた撮影の様子をご紹介します。
関西のノリの大切さ
関西のチームで仕事をしていると、「エエやん、それ」とか「オモロそうやん!」とかノリで反応してモノゴトが動き出すことがよくあると感じています。「こんなこと言って大丈夫かな?」とか「こんなことやりたいけどどうだろう?」と思いながら発言した時に、このノリに救われることが何度もありました。このようなノリが変化に対処するために大切なんじゃないか?というのが今回のテーマでした。そして45分の尺に合わせて、私自身がこの9年間関西のチームで取り組んできたことを詰め込めるだけ詰め込んで3つのステップに整理してお伝えしました。自分の経験を話すので自分自身に向き合ってこれまでの経験を整理することにもなり、この準備期間はしんどいながらも貴重な機会だったと思います。
撮影の様子
さて、撮影当日もまたとても貴重な経験をさせてもらいました。
こんな感じでカメラにロックオンされながら
こんな感じでスタッフさんに見守られる中で発表をしました。
結局はオフラインイベントのときと同じで、時間が来たら、時間内に発表する、一発撮りです。
途中で私のスマホのGoogleアシスタントが、テンパった私の様子に見かねたのか、呼んでもいないのに反応して「こちらが写真です」と何かの写真を提示してくれたようでしたが、全て台無しかと思いきや何事もなかったかのように続行して無事終了しました。本番の動画を見ましたがうまく編集して頂けたようです。編集さんありがとうございます。そして私の空気読めないアシスタントがご迷惑をおかけしました…
プレゼンについて
今回の発表ではKeynoteのアニメーションを積極的に活用しました。オフラインでスクリーンに投影するタイプのプレゼンの場合はアニメーションを多用すると、動きに注意を取られて内容が理解しづらかったり伝わりにくかったりするので、積極的には使わないようにしていました。しかし、テレビのニュース番組などでメインの画面に文字や図をアニメーションで流しながら、ワイプでアナウンサーが解説しているのを見て、同じような形でやってみたら面白いかもと思ってやってみました。手法としてはスクリーンに投影する場合と同じなのですが、演出としてはオンラインならではのアクセントになる気がしました。
プレゼン本
プレゼンはあまり得意ではありませんが、いつも参考にしているのは次の2冊です。プレゼンのしかたというよりも、伝えたいことを整理するうえでの考え方がとても参考になります。
- 作者:澤 円
- 発売日: 2017/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:カーマイン・ガロ
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今回は改めて『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』のほうを読み直して挑みましたが、ポケットからiPhoneを出すような驚異のプレゼンはまだまだ自分にはできそうにありません。
ジャンルは全く違いますが、プレゼンに関してはアジア人初のバリスタ世界チャンピオン井崎さんの動画を観て励みにしました。元々コーヒーが好きでこの動画をよく観ているのですが、美味しいコーヒーの淹れ方の落ち着いた説明がとても心地よくて気に入っています。
世界一美味しいコーヒーの淹れ方 〜ワールド・バリスタ・チャンピオン井崎英典が教える6つのポイント〜
実はバリスタの大会では美味しいコーヒーを淹れるだけでなく、その味や自分が作ったコーヒーに対する熱い思いを説明するプレゼンも評価されることを最近知りました。バリスタのプレゼンで世界一と評価された人の動画を観ていたわけなので、実は説明のしかたや話す雰囲気が励みになるというのはあながち間違いではなかったわけです。
2014 WBC Champion: Hidenori Izaki, Japan
そして次の変化の波へ
Scrum Fest Osakaからデブサミ関西まで落ち着く間もなくあっという間でしたが、密度の濃い貴重な経験ができました。機会を頂きありがとうございました。そして、当日申し込んで発表を視聴していただいた方々もありがとうございました。
実は今年もう1本登壇の機会を頂いているので、ちょっと休んだらまた次のチャレンジが始まりますが、ノリでノリこなしていこうと思います。
Scrum Fest Osaka 2020で「スクラムちゃうがなと言われてもやってみぃひん」という発表をしました
弊社はスポンサーもやらせていただいていて、参加レポート的なものは会社のブログに上げると思うので、ここでは個人的な感想などを当日のテンションそのままで書き残しておこうと思います。
去年も登壇させて頂いたのですが、今年はコロナの影響で中止になるのかな?と思っていたらオンラインでやるとの連絡が来ました!
正直なところ、この状況では去年のようなイベントはできないだろうと完全に油断していたので、まさか開催されるとは思っておらず慌てて準備に着手しました。
しかも、オンラインということで大阪という地域に閉じず、全国のコミュニティーを集めて19トラックのイベントになるとのことでした。これはとんでもないことになったな・・・というのが正直な感想でした。
そこから1ヶ月ほど、このブログの更新も止めて、読書や勉強会参加の時間も削ってひたすら発表内容を考える時間が始まりました。。。
オンラインのイベントで何を得たいのだろう?
そもそもオンラインのイベントは参加した経験も少ないので、発表のしかたも、何を求められているかもよくわかりません。それに加えてコロナの状況です。
- 発表のしかた、空気感が全然わからない
- 社会的状況の大きな変化によって、参加者の需要も変わりそう
イベントの実施が決まった当時はまだ日本中が自粛して家で仕事をしている人が大半という状況です。この状況にどう対処していこうかとみんなが考えている状況で、オフィスで取り組んできた実践例を聞きたい人がどれだけいるんだろうか?とまず不安になりました。正直、何を求められているのか全くイメージできません。
とはいえ、無い袖は振れないわけで、タイトルや発表テーマも事前に決まっているのでやるしかありません。そんな中でひとつ思い至ったことが、自分自身がやってきたことの葛藤や苦悩など、内面の心情を発表に表現できないかということです。自粛によってひとりで考えたり想像する時間が増えたのではないかと思います。コロナ以前にやってきたことを思い出したり、コロナが落ち着いたら何をやろうかと考えたりする空気感をスライドと発表に注入できたら、オンライン越しに共感を持ってもらえるのではないかと思ったわけです。
猫をしゃべらせる実験
その後、いろいろ試行錯誤した結果、その自分の葛藤や苦悩を猫にしゃべらせるという実験を思いつきました。オンラインのイベントはラジオを聞いているような感覚になると感じていたので、スライドにボイスで合いの手を入れるような感じにしたら、おもしろそうだなという発想です。
しかし、このボイスがまた色々と大変でした。いくつかアイデアを試してみました。
Macの音声読み上げ機能
発表で使うMacがそのまま使える、ギリギリまで編集がしやすい、音声がクリアということで、これができれば一番良かったのですが、ライセンスの関係でNGでした。
自分の声をボイスチェンジャーで変換する
これもMacがそのまま使えて、編集どころか当日ライブでやれるかも?と思いましたが、スライドづくりも時間がかかるのに機材などを揃えて練習するのが大変そうということで断念。あと、自分でしゃべると自分の話し方の癖が出るので、声を変えただけで猫が喋っている感じが出せるかという不安もありました。チャレンジしたらおもしろそうですが、少し時間が必要なのでまた別の機会にしたいと思います。
ライセンスOKの音声読み上げサービス
最終的にこれを採用しました。高度なソフトを使っても良かったのですが、Webでどこからでもアクセスできるほうが直前まで資料の修正に合わせて音声を作り直すこともできるので、以下のサービスを使わせてもらいました。
音声読み上げ機能全般に言えることですが、普通にテキストを読み上げるだけだと発音が変だったり、関西弁の言葉が違和感ありまくりになるので、「ゃッてみーひんッ?」みたいな感じでカタカナとか「っ」とかを組み合わせて最低でも猫に喋らせてるっぽい話し方を再現するのが大変でした。
作成したスライドの一部を紹介しておきます。録画した本編はイベント参加者向けに一定期間公開されるようですので、参加したかたは見てみてください。
ちょっとした「うっ」は成長のチャンス
これは、基調講演の永瀬さんの言葉です。本当にそのとおりだなと思いました。そして、この1ヶ月間いろいろと準備に思考錯誤してきて大変だったけど、自分なりに成長できたから良かったんちゃう?と言ってもらえたような気がします。
カンファレンスは実験の発表会にしましょう
基調講演の最後は上記の言葉で締めくくられました。本当にいろいろと実験できてよかったです。イベント全体が実験に満ち溢れていました。参加者全員がDiscordのメインホールに集まったときは、ものすごい勢いで流れるチャットのテキスト量に圧倒されました。大規模なオンラインイベントってこういうものなんだな、という学びが得られました。
Scrum Fest Osakaは本当に素晴らしいイベントでした。コロナに負けない!という勇気ももらえた気がします。機会を与えて頂きありがとうございました。
来年はどういう形になるかわかりませんが、また参加したいです。
【勉強会メモ】EM Talk「Withコロナ時代を生き抜くエンジニア組織について語る」
- 日時:2020/05/18(月) 19:00 〜 20:30
- 場所:オンライン
各社のエンジニア部門のトップの方々がコロナによって変わった状況について、マネジメントの視点で語られました。事前アンケートの結果を確認したうえでパネルディスカッション、参加者からの質問への回答という流れで進められました。アンケートの結果は私の周囲から聞こえてくる内容ともほぼ同じであることを確認できて安心できたというか、改めて納得しました。パネルディスカッション以降の話はEMの現場が今後どうなっていくのかを考えさせられる内容が多く参考になりました。個人的には状況が戻ればけっこう元の状態に戻っていく事も多いのではないかと感じていますが、それでも変わること変わらないことがあると思うので、業界をリードする方々のこういった議論はとても参考になりました。
アンケート結果
事前アンケートの結果
- リモートワークになって良かった点
- 可処分時間の増加
- 問題点
- 家族がいる環境での仕事
- 運動不足
メルカリの社内アンケート結果
- 自身のパフォーマンス
- ほとんど変わらないが多数
- チームのパフォーマンス
- 変わらないが多数
- リモートワークになって良かった点
- 通勤時間の削減
- 家族のコミュニケーション増加
- 難しい点
- 簡易なコミュニケーション
- オンオフの切り替え
- オンボーディング
- メンタル面での不調
パネルディスカッション
※会社ごとにどうしているかという話がありましたが、オンラインで聞いていると途中でどの会社の話なのか見失ってしまうことが何度かあったので、ここでは会社ごとにどうしているかというまとめ方はやめておきます。
もともとオフィス外での勤務を許可する制度はあったか?
- フェイス・トゥ・フェイスのやりとりを重視していて積極的ではなかった企業
- 去年あたりからそろそろやるべきかという議論があった企業
- 中期的にはそろそろやるべき(メリットが逆転しそう)
- 1月からテスト開始
- 1チーム2チームから徐々に増やした
- 週2,3日から
- チームとしてどれも行けるのが強い
- 一部のチームは始めていた
- 始めたチームからルールを作って全社展開
いつから始めた?いつまでの予定?
- 2月〜3月から徐々に、3月末に全社的に
- 最近米国で起業したケース
- 西海岸と東海岸、オンラインがあたりまえ
- コロナが落ち着いたら集まる
コミュニケーションツール
WFHの途中経過ふりかえり:よかったこと
- 会議が減った気がする
- カジュアルな相談がSlackに移行
- 移動時間がなくなったのが大きい
- 完全にみんな同時だったからうまくいっている
- もとからリモートのケースは?
WFHの途中経過ふりかえり:課題、その解決案
- 共働きの子守
- コアタイムをなくしてその中で解決してもらう
- WFHの課題とコロナだから発生している問題がある
- 学校が休校の問題はコロナだから
- オンボーディング
- ある程度開き直って頑張るしかない
- オフラインには勝てないところはある
- 想像がつかない中でやっていく難しさ
- オンボーディング実践例
- ドキュメントが既にできていた
- 上からチェックボックスつけていく
- オンラインというより時差の問題がある
- まず挨拶、自分の自己紹介、トリセツをドキュメントに書き込む
- 他の人の情報を参考にするので他の人のことも知れる
- オフィスの設備
- 投資の仕方も変わるかもしれない
WFH以外の取り組み
- コアタイム撤廃
- 光熱費や机や椅子など今の保障以上が求められそう
- オフィスの設備をなくす分、従業員に保証する方法を考える必要がある
- この1ヶ月で新しく知り合った人は減った
- OSSコミュニティのような新しい形が形成されていく
After/Withコロナ(緊急事態宣言解消後)制度のアップデートはある?どんな内容?
- リモートをなくす考えはない
- オフィスの座席の問題
- 会議室は大きいものより小さいものがたくさんのほうが良いかも
- 話さないといけないこともある
- ちょっとは出社しないといけない
- オフィスに戻ったらどうなるではない、不可逆な状態
- 去年の状態には戻らない
- 周りの会社もリモートが当たり前になる
- 新しい標準を見極めてプラスの成果を出していく必要がある
- デファクトスタンダードが変わるので新しいイノベーションが必要
- 組織の形も変わる
- 全部評価できるのか?
- 360度評価があるのでそれに近いかたち
- エンジニアはアウトプットがあるのでわかりやすい
- プロセスはレビューしていく
After/Withコロナ時代に今後EMに求められるスキル
- ゴール設定して達成するのがマネジャー
- 働き方や達成の仕方は変わる
- 副業とかが増える
- 状況を活かしていく方法を考える
- 複雑さと柔軟性を理解
- 場所、時間の縛りがなくなった組織をどうまとめていくか
- プロダクトマネジメントからするとやりにくい
- チームのメンバーがどういう環境だったらMAX成果を出せるか
- いったんさらけ出して持ち寄って考える
- 心理的安全性の担保
- マイクロマネジメントで成果を出していた人は出しにくくなる
- ほっといてもダメ
- 任せるけどいつも見てるよぐらいの感じ
- 多様性を許容する
- 家よりもオフィスのほうがパフォーマンスが出る人もいる
当日の質問回答
リモート状況でタスクの進捗
- あんまりビフォーとアフターで変わっていない
- 対面でしかできない進捗の図り方をしていたことに問題があるかもしれない
- 朝会とかあまり変わっていない(リモートになったぐらい)
人対人のトラブル解消
- リモートでも変わらない
- 情報量が足りない、対象性が足りないなら集める
- どうにもならないなら距離を置く
- リモートで対処するコストは上がる
- リモートでも対面は可能
人との出会いが減っているという話があったが、技術やツールで新たな出会いは可能なってくる?
- オンラインイベントをどうやって行くかをみんな考えている
- やらなければいけないから変わっていく
- 昔ははてなブログに書いてidコールだけで繋がっていた
- それでもインターネット上で出会いがあった
- できないと思っているだけかもしれない
チームを横断するような雑談
- 常設Remo使って飲み会
- 自然発生はしにくくなっている
- 場を作るように働きかける
- 雑談部屋は発言する人しない人が出る
- 社内でゲストを呼んでラジオのようにやって聞いている人はSlackで盛り上がる
- カジュアルなコミュニケーションのネタ振り
- エンジニア以外も聞いてもらえるようにいろんな人をゲストに呼ぶなど工夫
相手からチャットの返信を早くもらうにはどうするか?
- なんで早く欲しいかをちゃんと伝える
- デットラインを切る
- なるべく早くはなるべく頑張るになる
- チャットの返信は速さを求めているのか?
- チャットをすぐ返すものと思っている人と、時間がある時に返すと思っている人がいる
- 非同期コミュニケーションが増えていくうえでルールや文化を作ってコンセンサスをとっておく
非同期コミュニケーションの重要性について認知を広げていくためには
- 時差があったり事情がある
- 同期コミュニケーションよりもコストが高いのは当たり前
- 同期できるならそのほうがいい
- みんなの時間で何をするか、自分の時間で何をするかを明確にする
【読書メモ】ファクトフルネス
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
昨年話題になった書籍で、世界の事実の捉え方についてデータをもとに解説していく読み物的な内容です。
世界の人口のうち、極度の貧困層の割合はここ20年で半減しているそうです。しかし著者が世界中の講演でこの事実に関するクイズを出したところ正解率は平均で7%だったようです。「これほど初歩的な世界の事実でさえ、広くは知られていない」と述べています。
本書では事実の捉え方について、間違った捉え方をしてしまう10個の落とし穴を紹介し、正しい捉え方をするためのデータの見方、考え方を1章ずつに分けて説明しています。読み物的な書籍ではありますが、事実の捉え方はビジネスの世界など様々な場面で役に立つものだと思います。10の落とし穴とその解説、参考情報を簡単にまとめました。
分断本能
- 世界は途上国と先進国に分断されているという誤解がある
- 実際には近年、途上国の多くは貧困レベルを脱している
- 途上国の多くは統計上の中間部分に分布していて分断は存在しない
ここで言う貧困レベルは所得レベルを4つのグループに分けた統計情報に基づいています。1965年では先進国の多くがレベル1に属していたが2017年には多くの国がレベル2以上に分布しています。
※参考サイト
ネガティブ本能
- 悪いニュースのほうが目に入りやすく、人にはネガティブな面のほうが記憶に残りやすい本能がある
- 世界の貧困層の分布、平均寿命など様々な分野の情報を時系列で見ていくと多くの場合は良い方向に変化している
- 過去の悪い状態を刷り込まれて今もその状態が続いているという錯覚に陥らないようにする
※参考サイト
下記は書籍中でも紹介されている、著者が作った世界の国の所得や平均寿命を知ることができるWebサービスです。
直線本能
- 統計数値は直線に伸び続けるとは限らず、そうでないケースのほうが多い
- 世界の人口増加は2100年ごろまでは続くがその後は横ばいになると推測されている
※参考情報
恐怖本能
- 我々は「身体的な危害」「拘束」「毒」に関する恐怖を持っている
- 災害や紛争で亡くなる人の数は減っている
- リスクを正しく把握して行動することが求められる
※参考情報
過大視本能
- ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまう
- 80:20ルール:全体の8割を占める項目を特定して対処する
- 2040年ごろには世界の所得レベル4の人口は西洋諸国よりその他の国の割合が多くなる
- 西洋諸国の価値観が重要でなくなる
※参考情報
80:20ルールはパレートの法則とも呼ばれます。
パターン化本能
- ひとつの集団のパターンがすべてに当てはまるとは限らない
- 分類を疑ってみることが重要
- 同じ集団の中にある違いを探す
- 違う集団のあいだの共通項を探す
- 違う集団のあいだの違いも探す
宿命本能
- 特定の宗教が大家族が多いなどは、正しくデータを読み取ればただの思い込みであることがわかる
- 人や国、宗教、文化などを不変のものと捉えてしまうが、実際はゆっくり少しずつ変化している
※参考情報
単純化本能
- ひとつの視点だけでは世界を理解できない
- ひとつの道具がすべてに使えるわけではない
- 数字は大切だが、数字だけに頼ってはいけない
- キューバの例
- 政治家の視点:貧乏な国の中でいちばん健康
- 国民の視点:健康な人の中でいちばん貧乏
- アメリカの例
- 同じ所得水準の国々と比べて医療費が高く平均寿命が短い
※参考情報
犯人探し本能
- 誰かを責めるみせしめとしてデータを使ってはいけない
- 犯人ではなく、原因を探す
- 二酸化炭素排出量
- インドや中国が問題視されるが実際は所得レベル4がこれまで排出してきた量のほうが多い
焦り本能
- 小さな一歩を重ねる
- データにこだわる→緊急で重要なことならなおさら、データを見るべき
- 大胆な対策は副作用を考える、たいていは地道な一歩に効果がある
参考サイト
以下をあわせて読むと書籍の理解が深まります。