【勉強会メモ】EM Talk「Withコロナ時代を生き抜くエンジニア組織について語る」
- 日時:2020/05/18(月) 19:00 〜 20:30
- 場所:オンライン
各社のエンジニア部門のトップの方々がコロナによって変わった状況について、マネジメントの視点で語られました。事前アンケートの結果を確認したうえでパネルディスカッション、参加者からの質問への回答という流れで進められました。アンケートの結果は私の周囲から聞こえてくる内容ともほぼ同じであることを確認できて安心できたというか、改めて納得しました。パネルディスカッション以降の話はEMの現場が今後どうなっていくのかを考えさせられる内容が多く参考になりました。個人的には状況が戻ればけっこう元の状態に戻っていく事も多いのではないかと感じていますが、それでも変わること変わらないことがあると思うので、業界をリードする方々のこういった議論はとても参考になりました。
アンケート結果
事前アンケートの結果
- リモートワークになって良かった点
- 可処分時間の増加
- 問題点
- 家族がいる環境での仕事
- 運動不足
メルカリの社内アンケート結果
- 自身のパフォーマンス
- ほとんど変わらないが多数
- チームのパフォーマンス
- 変わらないが多数
- リモートワークになって良かった点
- 通勤時間の削減
- 家族のコミュニケーション増加
- 難しい点
- 簡易なコミュニケーション
- オンオフの切り替え
- オンボーディング
- メンタル面での不調
パネルディスカッション
※会社ごとにどうしているかという話がありましたが、オンラインで聞いていると途中でどの会社の話なのか見失ってしまうことが何度かあったので、ここでは会社ごとにどうしているかというまとめ方はやめておきます。
もともとオフィス外での勤務を許可する制度はあったか?
- フェイス・トゥ・フェイスのやりとりを重視していて積極的ではなかった企業
- 去年あたりからそろそろやるべきかという議論があった企業
- 中期的にはそろそろやるべき(メリットが逆転しそう)
- 1月からテスト開始
- 1チーム2チームから徐々に増やした
- 週2,3日から
- チームとしてどれも行けるのが強い
- 一部のチームは始めていた
- 始めたチームからルールを作って全社展開
いつから始めた?いつまでの予定?
- 2月〜3月から徐々に、3月末に全社的に
- 最近米国で起業したケース
- 西海岸と東海岸、オンラインがあたりまえ
- コロナが落ち着いたら集まる
コミュニケーションツール
WFHの途中経過ふりかえり:よかったこと
- 会議が減った気がする
- カジュアルな相談がSlackに移行
- 移動時間がなくなったのが大きい
- 完全にみんな同時だったからうまくいっている
- もとからリモートのケースは?
WFHの途中経過ふりかえり:課題、その解決案
- 共働きの子守
- コアタイムをなくしてその中で解決してもらう
- WFHの課題とコロナだから発生している問題がある
- 学校が休校の問題はコロナだから
- オンボーディング
- ある程度開き直って頑張るしかない
- オフラインには勝てないところはある
- 想像がつかない中でやっていく難しさ
- オンボーディング実践例
- ドキュメントが既にできていた
- 上からチェックボックスつけていく
- オンラインというより時差の問題がある
- まず挨拶、自分の自己紹介、トリセツをドキュメントに書き込む
- 他の人の情報を参考にするので他の人のことも知れる
- オフィスの設備
- 投資の仕方も変わるかもしれない
WFH以外の取り組み
- コアタイム撤廃
- 光熱費や机や椅子など今の保障以上が求められそう
- オフィスの設備をなくす分、従業員に保証する方法を考える必要がある
- この1ヶ月で新しく知り合った人は減った
- OSSコミュニティのような新しい形が形成されていく
After/Withコロナ(緊急事態宣言解消後)制度のアップデートはある?どんな内容?
- リモートをなくす考えはない
- オフィスの座席の問題
- 会議室は大きいものより小さいものがたくさんのほうが良いかも
- 話さないといけないこともある
- ちょっとは出社しないといけない
- オフィスに戻ったらどうなるではない、不可逆な状態
- 去年の状態には戻らない
- 周りの会社もリモートが当たり前になる
- 新しい標準を見極めてプラスの成果を出していく必要がある
- デファクトスタンダードが変わるので新しいイノベーションが必要
- 組織の形も変わる
- 全部評価できるのか?
- 360度評価があるのでそれに近いかたち
- エンジニアはアウトプットがあるのでわかりやすい
- プロセスはレビューしていく
After/Withコロナ時代に今後EMに求められるスキル
- ゴール設定して達成するのがマネジャー
- 働き方や達成の仕方は変わる
- 副業とかが増える
- 状況を活かしていく方法を考える
- 複雑さと柔軟性を理解
- 場所、時間の縛りがなくなった組織をどうまとめていくか
- プロダクトマネジメントからするとやりにくい
- チームのメンバーがどういう環境だったらMAX成果を出せるか
- いったんさらけ出して持ち寄って考える
- 心理的安全性の担保
- マイクロマネジメントで成果を出していた人は出しにくくなる
- ほっといてもダメ
- 任せるけどいつも見てるよぐらいの感じ
- 多様性を許容する
- 家よりもオフィスのほうがパフォーマンスが出る人もいる
当日の質問回答
リモート状況でタスクの進捗
- あんまりビフォーとアフターで変わっていない
- 対面でしかできない進捗の図り方をしていたことに問題があるかもしれない
- 朝会とかあまり変わっていない(リモートになったぐらい)
人対人のトラブル解消
- リモートでも変わらない
- 情報量が足りない、対象性が足りないなら集める
- どうにもならないなら距離を置く
- リモートで対処するコストは上がる
- リモートでも対面は可能
人との出会いが減っているという話があったが、技術やツールで新たな出会いは可能なってくる?
- オンラインイベントをどうやって行くかをみんな考えている
- やらなければいけないから変わっていく
- 昔ははてなブログに書いてidコールだけで繋がっていた
- それでもインターネット上で出会いがあった
- できないと思っているだけかもしれない
チームを横断するような雑談
- 常設Remo使って飲み会
- 自然発生はしにくくなっている
- 場を作るように働きかける
- 雑談部屋は発言する人しない人が出る
- 社内でゲストを呼んでラジオのようにやって聞いている人はSlackで盛り上がる
- カジュアルなコミュニケーションのネタ振り
- エンジニア以外も聞いてもらえるようにいろんな人をゲストに呼ぶなど工夫
相手からチャットの返信を早くもらうにはどうするか?
- なんで早く欲しいかをちゃんと伝える
- デットラインを切る
- なるべく早くはなるべく頑張るになる
- チャットの返信は速さを求めているのか?
- チャットをすぐ返すものと思っている人と、時間がある時に返すと思っている人がいる
- 非同期コミュニケーションが増えていくうえでルールや文化を作ってコンセンサスをとっておく
非同期コミュニケーションの重要性について認知を広げていくためには
- 時差があったり事情がある
- 同期コミュニケーションよりもコストが高いのは当たり前
- 同期できるならそのほうがいい
- みんなの時間で何をするか、自分の時間で何をするかを明確にする